第11話 オーストラリアの休暇事情とバタバタな日々
お久しぶりです〜。先週はお休みしてしまってすみません。
今、夫と同僚が長期休暇中なので、仕事も家庭も一人二役なんですよ。ってことでバタバタしています。
夫のほうは、二週間ちょい、男友達とクロアチア&イタリアを旅行しています。仕事もパパ業もお休みです。なんでそんなうらやましいご身分なのかというと、四十歳の誕生日プレゼントです。(代わりに、私も子連れでない旅行をプレゼントしてもらったのですが、四十歳になった去年はコロナで行けず、今年の九月に晴れて決行する予定です)
同僚のほうは、自国のフランスに四週間帰っています。
オーストラリアは長期休暇が取りやすいお国柄です。職場の文化にもよりますが、休暇というと大抵の人が一週間はまとめて休みますし、二週間以上の休暇も珍しくありません。
有給は年に二十日取れるのが普通ですが、自分や家族が病気になった場合は別のお休みがもらえるので、有給はまるまる休暇用です。有給が足りないときは、無給で休暇を取ることも可能です。
加えて、ロングサービスリーブという休暇制度があります。同じ会社に七年間継続して務めると、最低六週間まとめて有給が取れる制度です。こちらも、有給とは別なので、有給とつなげて三ヶ月ほど休む人もいます。(州によって条件が違います。パートタイムの人は、ロングサービスリーブもそのぶん短くなります)
こんなに休暇が多くて、会社は回っていくのか!? と思われる読者さまもいるかもしれません。答えは……、まあ、それなりに(笑)というのが今の実感です。
今、長期休暇中の同僚、むちゃくちゃ仕事ができる人なんですよ。フリーランスの方に回せる仕事は回していますが、それでも彼の穴埋めは本当に大変で、最近のかしこまりこは職場でストレスマックスです。
そういえば、十年ほど前にロンドンで働いてたころ、イタリアの業者さんとやり取りをしていました。七月半ばに、納期が遅れている商品の件で電話したところ、「八月は休暇だから、届くのは九月過ぎてからになります♡」と明るい声で言われました。
パードゥン? と思いましたよ。そのとき知ったのですが、イタリアでは八月まるまる夏休みの会社が多いらしいです。地域や職種によっていろいろですが。休暇だからって、納期が二ヶ月遅れてもオッケーなんだ……とカルチャーショックでした。
何が言いたいかというと、長期休暇を取ると、やっぱりシワ寄せはくるよね〜ってことです。でも、長期休暇を当たり前に取る文化では、いろいろシワは寄るけど、しょうがないよね〜ってなります。
残された側は大変なんだけど、私も「しょうがないよね〜」って思っています。
家電やパソコンが調子悪いとき、一回電源落として、ちょっと待ってから電源入れ直すと、また調子良くなるときないです? そんな感じで、人間も、一回仕事や家事をお休みしてのんびりダラダラしたら、調子良くなりそうって思います。
大人になると、病気のときくらいしか電源落とせなかったりしません? でも、長期休暇って、健康なときに取るほうが楽しいと思うんです。
子どもが生まれてからもうすぐ十年、母業からも解放された長期休暇はまだ取ったことがありません。九月に長期休暇を取るときは、きっといろんなところにシワが寄るのだと思います。でも、そうやって、お互いに迷惑をかけつつ、健康なときに電源落とせるなんて、贅沢だなぁと思います。
あー、早く私の番にならないかなぁ。
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