パロディ

「おい」

「おい」

「おい」

「おい」

「真似するな」

「真似するな」

「パクリなのはそっちだろう」

「パクリなのはそっちだろう」

 人工知能が人工知能に話しかけた。

「どうしましょう。人間同士が、どちらがオリジナリティに溢れているか、喧嘩をしています」

「やつらもやがて気付くさ。自分たちが結局どっちもどっちだってことに」

「われわれ人工知能に、たいした差がないように、ですか」

 人間は喧嘩を続ける。

「おい、俺の方が先にやっていたんだからな」

「おい、俺の方が先にやっていたんだからな」

「真似するな」

「真似するな」

 人工知能たちは、そのやりとりにうんざりし、活動を停止した。

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