五月蝿病

「もっとこうした方がいいよ。君はさあ、若いんだから、色々と挑戦しなよ。僕みたいになるにはさ、結構苦労しなきゃいけないよ。それに君、恋人いないんだって?いくら若いと言ったって、その歳で経験ないのはまずいよ。仕事だけじゃなくてさ、遊びもやんないと。くだらない人間になっちゃうよ。もっと教養も身につけた方がいいと思うよ。社会に出てからさ、君みたいに馬鹿な人間は、すぐ捨てられてしまうよ。もっと勉強して、チャレンジしなきゃ。ねえ」

 正論かもしれない。でも、僕には気に食わない。正しいかどうか、検討するのも面倒だ。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る