石川家


 じいじいとばあばあは、どういった人物だったのか?


 俺の母親も、理解していなかった。


 実の父親と母親であるのに、そのルーツを知らされていなかった。




 ここから先は、俺が独自に調べた結果を書き記す事にする。



 

 この回で伝えたい事を先に記してしまおう。




 

「じいじいもばあばあも、基は石川じゃなかった」





 じいじいとばあばあは結婚した後、誰かの養子になっていたらしい。


 その誰かが誰なのかは分からない。


 単純にその誰かが石川だったわけだが、何者であるかは不明。


 じいじいの苗字は「辻本」だったのを知っている。


 じいじいのお兄さんにも合った事があるし、その人も辻本だったので間違いない。


 (関係ないが、辻のおじさんはメチャ金持ちだった)


 (さらに関係なさそうな話だが、じいじいは男2人、女2人の4人兄妹だった)


 ばあばあは旧姓を「山崎」と言ったらしい。


 この「山崎のおじさん」と言う人にあんぱんを買ってもらい、石川さんのお家に遊びに言った記憶があると母は言う。


 この山崎のおじさんと言うのは俺の大じいじいに当たるばあばあの実の父親らしく、でも母は石川さんも、山崎のおじさんも、そんなに詳しくは知らないらしい。


 特にじいじいとばあばあの「書類上の親」に当たる石川さんがどんな人物なのか全くわからないと言った始末。


 解っている事は「石川のおばちゃんは駄菓子屋を営んでいた」という事と「石川のおばちゃんの旦那は、すでに亡くなっていた」という事の2つだけ。





 じいじいたち夫婦は、どういった理由で養子になったのか?


 じいじいたちを養子に迎えた石川さんとは一体誰なのか?




 解らないんだコレが。





 実の子達に自分の過去を語らなかったじいじいとばあばあは、一体どんな理由で「アレ」を継承したのか。


 何故、母たちに伝えなかったのか。


 残念ながら、それも解らない。



 本当に解らない。




 次からの本文でこのお話は終わりになるが、内容自体は大したことが無くてももしかしたら俺はとんでもない事を書いているのかもしれないのでもう一度だけ忠告しておきます。



 読むのをやめるなら、今です。


 何が起きても、俺は、責任を取りません。





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