母親の血


 さて、前説が長くなってしまったが、ここからが本題である。


 そこで読者にはまた俺の血統のお勉強が必要になる。


 そう、石川家とは、という所だ。




 俺の母には姉と妹がいる。


 つまり、世間的に言う3姉妹と言うヤツだ。


 この3人に仮名を付ける事にする。


 長女「豊美」、次女「増美」、三女「佳実」としよう。


 俺の直近の親族であるこの3人が元石川である。


 コレは言わなくともわかると思うが、敬重の娘だ。



 長女豊美は3人子供を産んだ。


 3人とも女の子だった。


 一度だけこの3姉妹とも会った事があるが、その後は連絡も取れていない。



 三女佳実は2人子供を産んだ。


 2とも女の子だった。


 この二人は頻繁にではないがよく会う。


 住んでいる所もそう遠くはない。



 俺の母、次女の増美は2人子を産んだ。


 姉貴と俺である。




 状況が読めた人は、それで正解であろう。




 この「女しか生まれない家系で俺だけ男」という事が、恐怖の始まりだった。




 俺は敬重を「じいじい」敬重の妻を「ばあばあ」と呼んでいたので、今後はそう記す事にする。



 ばあばあはお見合いでじいじいと結婚したというのを聞いた事があった。


 実はばあばあは再婚で、じいじいと結婚する前に旦那さんがいたようだ。


 その時にできた子が長女豊美である。


 つまる所、俺と豊美おばさんは血のつながりが薄い。


 この豊美おばさんは当時北海道に住んでいて、俺は一度も顔を見た事が無い。


 しかも、二十数年ほど前に病気で無くなってしまった。


 豊美おばさんのお葬式に母と佳実おばさんが行った後、豊美おばさんの旦那さんが娘3人を連れて神奈川へ遊びに来てくれた事があった。


 この時が、豊美おばさん方の従妹と会った最初で最後の事だった。


 豊美おばさんの娘、長女が、この後自殺してしまった。


 それからというもの、豊美おばさん方の一家とは全く連絡を取っていない。


 という現状がある。



 佳実おばさんとその娘、俺の母や姉貴は、ハイ、元気です!



 栃木の従妹二人も上は1人、下は3人の子に恵まれ、取り敢えずは幸せそうです。


 そんな事はどうでもいい。


 上記で僕がどんな位置にいる存在であるかが解っただろうか。


 こういう血統の基、事件が起きた。


 そう、パパの財産を放棄した後、じいじいとばあばあの「遺産」が、法律とは関係のない場所からやってきた。


 


 そして、これから先を読む人に忠告しておく。


 この先に記してある内容を読んでしまったが故にどんな事があっても、私は責任を取らない。


 俺はこれを書く事をそれなりに覚悟しているし、恐怖しているからこそ公にしたいと考えてこういった行動をとっている。


 これを公開した後、どんな事が起こるのかも想像すらできない。


 もう一度忠告しておきます。



 何が起きても、私は一切責任を取りません。

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