ジンパパ感想20-2-07 学校も親も助けてくれない中、僕に手を差し伸べたのはアメリカだった
20-2-07 学校も親も助けてくれない中、僕に手を差し伸べたのはアメリカだった
https://ncode.syosetu.com/n6060in/8/
の感想を書かせていただきました。
#ジンパパ感想
#ジンパパ感想20
#書き出し祭り
#書き出し祭り20
遅くなってごめんなさい。
あぁ、これは溜飲の下がる書き出しです。私も身内に酷いイジメを受けて辛い思いをした人がいます。イジメが原因で普通科の高校に通えなくなり、一年間の引き籠もりの後、なんとか通信制で高卒資格は得たものの社会復帰出来ず、その後大学進学も就職も出来ていません。本人には非が無いにも関わらず、人生設計を完全に狂わされてしまった一方、加害者の方は、のうのうと生きているのかと思うと、身内に降り掛かった事だけに、腹わたが煮えくり返る心地がします。
よく、日本では被害者が隔離されるが、アメリカでは加害者が隔離されるという話を目にし、「そうあるべきなんだよな」と常々思っていましたので、とても共感出来る書き出しでした。
物語としての面白さって点では、問題解決の明確な筋道が示され、主人公への救済と加害者へのざまぁがキッチリと示されたところで一話目が終わります。スッキリはするものの、この後、主人公にどんな問題が待ち受けているのかが見えず、引きの弱さを感じます。
とはいえ、この物語、主人公だけが救われて終わりでは無いとは思っています。主人公も作者さまもここに示されたアメリカ式の救済をイジメ被害に苦しむ人たちにも広げたいといったテーマをお持ちなのではないか。とはいえ、主人公が二重国籍だからこそ得られた救済方法をそのままでは応用できない。そこで、主人公が現在、IT産業の若きカリスマ経営者として、日米をまたいだビジネスを展開しているって設定に繋がるのかな、と予想。
メタバースの世界が現実世界とリンクし始めた今、現実世界の住人であると同時に、メタバース世界の住人として、(ある意味)二重国籍を持つ時代がそこまで来ています。これを活かして、イジメ加害者へ制裁を加える仕組みが構築出来ればあるいは……。
なんて、想像しちゃいましたが、合ってるかは分かりません。
かなりシリアスな物語なのに、登場人物の名前のお遊びが面白いですね。米田、上島、ネスレ(笑) アビスもアンティコカフェでしょうか? そのうち、スターバックス、ドトール、エクセルシオールなども出てきそうですね(笑)
面白かったです。主人公が直面する課題や物語が向かう方向性をチラ見せ出来れば、もっと惹きつける魅力と潜在力を感じさせるお話でした。なにより、現実味たっぷりなリアリティが最高に良かったです。読ませていただき、感想依頼くださって、ありがとうございました。
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