ジンパパ感想20-T-20 こちら内務省警保寮怪異特別対策局

20-T-20 こちら内務省警保寮怪異特別対策局

https://ncode.syosetu.com/n7342in/21/

の感想を書かせていただきました。

#ジンパパ感想

#ジンパパ感想20

#書き出し祭り

#書き出し祭り20


 数百年前の鬼との戦いを描いた場面からのホットスタート。冒頭から異能バトルなクライマックス。良いですね。書き出しの書き出しに緊張感があるのは、とても良いと思います。(拙者、ホットスタート好き好き侍故)

 そして、時は流れて明治。明治元年が1868年。徳川家康が征夷大将軍に任ぜられ、江戸幕府を開いたのが1603年。数百年(たぶん、250年くらい)前ってのは、江戸時代初期って感じですね。

 その江戸時代と明治時代を繋ぐのが、故あって死なぬ身体となった波山しづと、彼女が以前、蔵に封じ込めた鬼。ヒーローサイドとビランサイドの両方に当時の直接の関係者を配したところが上手い演出ですね。

 そして、内務省警保寮怪異特別対策局を彩る面々。

 腕っぷしは強いが怪異の類は願い下げという筋肉達磨こと純之助局長、愛刀を履き、天狗の血の流れている士門(何か法力のようなものが使えたり、飛べたりするのかな?)、満月の夜に鬼に変化する(が、それ以外は戦力外な)十四郎、不死身ながら封じることしかできないしづ。一癖も二癖もありそうな個性的な面々が揃っていて、それでいてチームワークも良さげ。こういうのワクワクします。

 不必要に干渉することなく、一つにまとまっている良いチームなのは、ひとえに、局長の人柄なんでしょう。今のところ、局長のキャラが立っていて(立ちすぎていてw)頭ひとつ抜けて好感がもてます。


 ただ、一話四千文字で出すには、登場人物がちょっと多すぎるかなぁ。ちょっと混乱しちゃいました。後から(二話から)現地で合流して戦闘に参加させ、一話では人数を絞るとか、どうしても全員を見せておきたい場合には、(「筋肉達磨」のように)二つ名のようなもので呼び合うとか、どうでしょう。

 登場人数を絞ることで字数に余裕が出るようなら、鬼の描写を増やすとかもできますし。


 ツボだったのは、しづさん。女性ですし、年齢を推し量るのは控えておきますが、数百年前と明治時代とでは、明らかに一人称が違ってる。見た目は若いまんまなんでしょうね。でも、その見た目とは裏腹に、重ねた年月の重みが口調に現れていて素敵です。


 アクションシーンが期待できる二話が待ち遠しくなる、そんな書き出しでした。ですので、私の個人的な指摘は無視しちゃってくださって構いません。活劇ものは読んでて楽しいですね。面白かったです。読ませていただき、感想依頼くださって、ありがとうございました。

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