19-1-04 悪役令嬢に憑依したとたん婚約破棄を言い渡されましたが婚約破棄は破棄だそうです

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の感想を書かせていただきました。

#ジンパパ感想

#ジンパパ感想19

#書き出し祭り

#書き出し祭り19

　序盤、主人公の悪役令嬢アンナリセへの転生（憑依？）は、のっぴきならない場面から始まります。婚約破棄。悪役令嬢にとって、その場面こそが回避すべきバッドエンド。普通、悪役令嬢物と言えば、それを回避可能な、まだ間に合うところから始まるものです。ですが、このお話は、どうにもならない「際（きわ）」から始まります。状況把握もままならぬ中、「破棄は破棄」と前言を翻され、戸惑う主人公（読者も一緒に戸惑う）。

　悪役令嬢に転生（憑依？）した主人公にとっての謎は、生前の微かな自分の記憶。同じ王都に住み、王子とも面識がある誰か。露骨に外見に惹かれる王子ではあるものの、内面については、その人に心惹かれるものがあった、とも取れ、主人公の前生が気になるところです。

　また、主人公は元に戻れないのであれば、王子と結ばれる絶好の機会を物にしたいと考えています。そこに立ちはだかる問題が２つ。

　一つは、義妹トレージュの存在。どうもアンナリセよりも何枚も上手な策士のようです。手ごわそうです。

　そしてもう一つは、かつてのアンナリセ自身の過去の悪行。恨みを買い、反撥を生んできた自業自得な問題行動の数々。それと向き合っていかなければならない。なるほど、この問題解決をメインに据えて描く作品であれば、悪役令嬢のフォーマットを使いつつ、独自性も高く、面白い作品になりそうです。

　それと、王子の立ち位置も気になるところ。感が良いのか、主人公がアンナリセへ憑依すると同時に「破棄を破棄」とは。その割に、外見の魅力にばかり惹かれる感じ、どうなのさって感じですね(笑)

　主人公が一つ一つ、過去の過ちと向き合い、問題解決していく側で、王子も一つ一つ成長していくような物語だと良いですね。

　以上です。面白かったです。

感想依頼、ありがとうございました。