第3話 今思えば

父親がいなかったことが

私の人生のおかしくなり始めた

原因なのかもしれないと思う。


離婚した母は私を頑張って育てた。


母のことは人間としては

とても尊敬している。


が、「母親」としては

どうなんだろうと思う。


母はとても真っ直ぐな人だ。


曲がったことが大嫌いで、

自分の人生に自信がある人間。


それは凄く素晴らしいことだと思う。


しかし、私の性格は父に似たらしい。


父は少しアウトローな人間だったそう。


その父に似た私は

優等生ルートではなく、

小さい頃から不良っぽい友だちと

仲良くなることが多かった。


自分の居心地が良いように

自分の居場所を求めたが、

母はそれが理解が出来なかった。


外で自分の居心地が良いように整えるも

家の中では居心地が悪く、

それでも母に怒られたくない、

叩かれたくないので、

週の半分以上の習い事をこなし、

そして土日は母と出かける。


当然友だちと遊ぶ時間は無く、

必然的に友だちとの時間は夜になり、

睡眠時間を削り、家にいる時間も減り。


自分の居心地の良い環境と

母親に求められる人間像との乖離で

心がバラバラに崩れていく。


多分私の鬱病の原因はここかと思うが

未だにこれという原因はわからず。


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