第18話 道の駅・にらさき
時間は12:00前、待ちあわせの場所の道の駅・にらさきに着いた彩葉はバイクを停めて辺りを見渡して見たが蓮が来てる様子がない。
蓮に着いたことをLINEするが既読がつかない、すぐに携帯が見られる状況ではないんだろう。
数分するとスマホの通知が鳴った、蓮からあと10分くらいで着くと返信が来たので飲み物でも買って椅子に座って待ってよう。
天気が良いので富士山がよく見える、初めて生で見たけど綺麗だ。
富士五湖の方に行けばもっと近くで見えるだろうから山梨に3日間滞在する予定なので明日行ってみるかな。
そんなことを考えてたら4発の集合サウンドが聞こえてきた、もう何回聞いたかわからないこの音は蓮のFXだ。
彩葉のFXを見つけた蓮は隣に停めて、彩葉の元へ歩いてくる。
久々に蓮の姿を見た彩葉は少し痩せたかな?と思う印象で元々、細身でスラっとした感じだったからなんか痩せ過ぎだなーと思った。
「よぉ、久しぶりだな彩葉!よくここまで来たな!」
蓮がそう言うと彩葉も「久しぶり」と挨拶をすると、蓮に京香達から預かっていたものを渡す。
蓮は「おぉコレコレ!サンキューな!」と少年のように喜んでいる。
男って生き物は、いつまで経っても好きなことに取り組む姿勢が子供のままだ。
それにしても400ccと750ccのFXが並んでいるのは別に珍しくないが、兄と妹でFXに乗ってるというのも今時珍しいだろう。
連が彩葉にナナハンの方を跨ってみるか?と言うので跨がらせてもらう。
さすがにナナハンとなると身長148cmの彩葉にはかなり足つきがキツイ…そもそも片足でつま先がやっとつく程度だ。
だが乗れないという感じではなさそう、彩葉の場合400でも足つきがいいとは言えないので彩葉は低速時のバランスの取り方でカバーしている。
自転車だって多少足つきが悪くてもペダルを漕いでしまえば乗れるので要はそれと同じだ。
お腹が空いたのでそろそろ昼飯を食べに行くことになったので、彩葉は自分のバイクに跨ってエンジンを始動する。
それを見た蓮は「彩葉がこんな激渋の単車に乗ってるなんていろんな意味でやばい」と笑っている。
笑われるのはもう慣れたので気にならないが…
「それじゃ美味いもん食わせてやるからついてきな!」
蓮がそう言って走り出すと、彩葉もそれに続いて走り出す。
兄妹ツーリングスタートだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます