読まれるかたがいるかはわからない

くっしー

第1話

ガタンゴトン

ガタンゴトン

キィーッ

「しばらく」

「おまち」

「ください」


出発した電車は、ケミカルな音楽をかなで、友の唸る声をかき消した。

しばらくして、目的地についた。


ふくろを抱え、染々と会話を反芻。

行けども行けども、道すがら。

友とわかれ、一人道すがら。

明けるは、空か雲か、山のふもとか。


なお実直に帰るも、腹の空き具合は、たまらんことばかり。

とっとと帰りたいものだ。

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