第24話

「ビブリオバトル、お疲れ様!」

私たちは今裏庭の自動販売機前で打ち上げを行ってる。と言っても、ビブリオバトルからもう一週間たってるから打ち上げにしては遅いのだけど…。

「さな、あんたは関係ないでしょ?壁新聞部だし。」

桃江さんが呆れたようにさなを見る。

「え〜、友達なんだから別にいいでしょ?ついでにこいつの彼氏だし。」

「あ〜、そういう人本当大嫌い。」

「そんなふうに嫌い嫌い言ってるから友達がなかなか出来ないんだよ。もう少し愛想良く出来ないわけ?」

「もともとこういう性格なのよ!」

今では桃江さんとさなは喧嘩するほど仲がいい状態になってる。

「彩乃も桃江はもう少し愛想良くしたほうがいいと思うよね?」

「え、あの…」

「彩乃ちゃんを巻き込まないでくださいぃ〜!彩乃ちゃんは私の味方だわ!」

「えっとその…」

困って周りを見渡すと流星が仕方なさそうにさなの肩に手を置く。

「虹谷が困ってるぞ、ほどほどにしとけ。」

ポンッと後ろから手を置かれ振り向くと彼方くんが立っていた。

「その言葉、俺が言いたかった…」

ガックリうなだれてる私の彼氏は少し頼りないけど、嬉しい。

「気持ちは伝わったよ。ありがとう!」

なぜかグッと胸を押さえて彼方くんはのけぞる。

えーっと…。これはどういう反応?

「彼女がこんなにかわいくてよかったね、赤星。」

「さなっ、何言ってるの⁉︎」

そんな私を無視してさなはいい提案を思いついたとばかりに手を打つ。

「これからはここでみんなで話しない?お昼休みにみんなで集まったら絶対に楽しいよ!」

私にとってはすごく嬉しい提案だ。何より彼方くんといる時間が増えるし…。でもみんなは大丈夫かな?

「俺はいいと思うぞ」

「彩乃ともっと一緒にいたいしな」

「ま、まぁ、別にいいわよ…」

全員一致で可決だ。

中学校に入ったときは想像もできなかった幸せが今訪れている。

「これからもよろしくね…」

小さくつぶやいた私の言葉に彼方が胸を張って答えた。

「もちろんだ」

私たちの幸せはまだまだ続く。





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これにて完結になります!ありがとうございました!!

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恋の始まりは図書館で 桃麦 @2375509

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