第2話

「おはよ、彩乃!」

「おはよ…」

次の日、いつもどおり私の席にさなが来た。さなは私にとって唯一の親友。もともと友達を作るのがあんまり上手くない私と、明るくて学校の中で一番友達が多いんじゃないか?っていうくらいのさなが親友なのは珍しいと思う。

「彩乃、昨日の委員会どうだった?」

「ん〜、別に。」

「いつも通り、素っ気ないねぇ。明るくなれば、嫌でも友達はできると思うけど?」

あんまり、友達を作りすぎるのも面倒だと思うからやめとこ。

「余計なお世話です。そんなことより、さなはどうだった?」

「私のところもいつも通りって感じ。もともと二年生だった時に壁新聞委員だったから、委員長になってもそんなにやることは変わりないと思う。変わるのはみんなの前で今日やることを話すってことくらいかな?」

あー、そう言えば私、恋に落ちたんだった。てか、あの男子後からよーく考えてみればちょっとウザくない?何、あの最後のドヤ顔。あそこでもう少し優しい笑顔を見せてくれれば完全に恋だったけど、なんか微妙…だよね?

「さな。」

「何?」

「私、恋に落ちた…かも。」

「はぁ⁉︎」

キーンコーンカーンコーン

運悪く、チャイムがなりさなは後ろ髪が引かれる思いで席に戻っていった。

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