第2話
「おはよ、彩乃!」
「おはよ…」
次の日、いつもどおり私の席にさなが来た。さなは私にとって唯一の親友。もともと友達を作るのがあんまり上手くない私と、明るくて学校の中で一番友達が多いんじゃないか?っていうくらいのさなが親友なのは珍しいと思う。
「彩乃、昨日の委員会どうだった?」
「ん〜、別に。」
「いつも通り、素っ気ないねぇ。明るくなれば、嫌でも友達はできると思うけど?」
あんまり、友達を作りすぎるのも面倒だと思うからやめとこ。
「余計なお世話です。そんなことより、さなはどうだった?」
「私のところもいつも通りって感じ。もともと二年生だった時に壁新聞委員だったから、委員長になってもそんなにやることは変わりないと思う。変わるのはみんなの前で今日やることを話すってことくらいかな?」
あー、そう言えば私、恋に落ちたんだった。てか、あの男子後からよーく考えてみればちょっとウザくない?何、あの最後のドヤ顔。あそこでもう少し優しい笑顔を見せてくれれば完全に恋だったけど、なんか微妙…だよね?
「さな。」
「何?」
「私、恋に落ちた…かも。」
「はぁ⁉︎」
キーンコーンカーンコーン
運悪く、チャイムがなりさなは後ろ髪が引かれる思いで席に戻っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます