元・勇者、ハローワークを目指す!②

蒼天てんは高く、夏の暑さは平常運転だな―――



 親のスネカジリで成長した、僕の偉大さを、



この現代社会に見せつけてやろうじゃないかッ!



 勇者で在ったころの記憶が、妙に混ざり合う


 

 「よし、イケる!」



  混沌としたテンションで、



 ついに、自宅からの第一歩を 踏み出すのであった!


 

 ◇




『ハローワーク』・・・



そこは、未開拓者を「栄光」へと いざなう場所だと、両親に聞いた覚えがある



みんなに 分かりやすく 説明するなら、そこは、『ギルド』だな

荒くれ者が集い、情報を交換し合いう場所



そう言えば、伝わるだろうか――


自分の ランク に合わせて、仕事を選べるんだ!



 

 ◇



 僕は、駆け出しだった頃の冒険者を思い起こしながら、電車で2駅の


『ハローワーク』へ



………………駅へと向かったはいいけど、



 電車の乗り方? あれ? どうするんだっけ?!



 馭者ぎょしゃとかなら、わかるんだけどなぁ



仕方ない。今は、後回しだッ!――


「待っていろ。ハローワークっ!!」


僕は、仕方なく右手を挙げて、タクシーを召喚した・・・




つづく

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