第11話 英雄
荒れ狂う雨の中。
後ろ髪を枯らすアイリスと、天魔は対峙していた。得物についた血を豪雨が洗い流し、地面をけたたましい音が鳴り響く。
「……行くぞ」
定国から、落雷のような斬撃が繰り出される。轟音を立てて飛ぶ斬撃——視認とほぼ同時、アイリスは右手から青いエネルギーを放った。粉塵に身を隠し、二人は間合いを一気に詰める。
視線が交差した直後、アイリスを雄々しい横薙ぎが襲う。飛ばない斬撃を躱すと、そのまま拳を打ち込んだ。
反射的に引き下がる定国——間髪容れず、ボロボロのロングコートからナイフを投擲する。
「……!」
刃でナイフの威力を相殺すると、定国は不敵な笑みを浮かべた。
「枯れた色の癖して、とんでもねえよ」
「何故、私は昔の感覚を忘れていたんだろうな。守るための力を死神と呼ばれ、逃げていたのかもしれない」
「知ったことか——」
会話の間に、二人の戦場を蜘蛛の糸が支配する。異様な殺気と圧の中、定国の刀が再び唸りを上げた——刹那、世界の時が劇的に遅くなる。熱波と共に迫り来る一閃を前に、アイリスは左手を胸の前まで持ってきた。
「甘い」
蜘蛛の糸が収束し、分厚い盾となって衝突を防いだ。
大雨の中、落雷がビルを打ち付ける。
盾を打ち破って、定国の刺突が突き進む。一撃を受けたアイリスの肩は、ぬいぐるみがほつれるように糸となって消滅する。涼しい顔のまま、アイリスは頭突きを放った。
「ぐおぉッ……⁉︎」
割れるような衝撃が、定国を地面に叩きつける。一方さを感じさせない速度の追尾と共に、アイリスは馬乗りになった。
「こいつはどうだ」
力強く握った拳を二発、打ち込んだ。焼け付く痛みを感じさせる暇もなく、追撃の強烈な蹴りを放つ。鮮血が二人の視界を遮ると共に、定国は一回転——そのまま、アイリスの首を締め上げた。
それでもなお、アイリスの表情は砕けない。冷静なまま立ち上がり、背後にある定国の足を踏みつけた。
「ぐっ……⁉︎」
それでも退こうとしない定国に、アイリスは肘打ちをかます。
「〝第六天魔〟不撓不屈」
強制的に距離を取るも、逃さんとばかりに定国は刀を振るった。
瞬間、アイリスのすぐ目の前で斬撃が発生する。
「…………!」
回避不能なそれを、アイリスは受けた。
斬撃と共に風が吹き荒れ、滝のように雨が降り注ぐ——だが、アイリスが切断されることはなかった。
蜘蛛の糸は在庫切れ、回避の手段はゼロに等しい。それにもかかわらず、刃は通っていなかった。
「死神……お前の真髄、見せてみろよ」
ため息をつくと、定国はスーツを脱ぎ捨てた。雰囲気が一変し、巨大な殺気が溢れ出てくる。腕に図太い血管が浮き出、白目が黒く染まる——それはまるで、天魔にして悪の怪物。
「もう死神の名は棄てた。——止まらねえぞ」
定国の刀が、かつてのように赤黒く輝き出した。
それを見、アイリスもロングコートを脱ぎ捨てる。
「見せてみろ。本物の剣技を」
雨は、今以て降り止む様子を見せなかった。
先に動き出したのは定国だった。
目にも止まらぬ速さで、アイリスは殴り飛ばされる。
「ふざけたことを言うな」
同時にカウンターを穿ち、衝撃を相殺する——それでも受けきれず、アイリスはゴーストタウンを追い出された。
「第六天魔——じゃねえよ」
間髪容れず、定国が大ぶりに刀を振るう。名前のない斬撃にもかかわらず、凄まじい衝撃波がアイリスを飲み込んだ。
熱波に押され、どこかのビルに衝突——そこにいたのは、大量の失敗作たち。
「邪魔をっ……するなぁぁ!」
己の中の悪夢と重なったのか、アイリスは叫び出す。
一瞬のうちに群れを消滅させると、虚空目掛けて拳を振るう——その僅か後に、アイリスの目の前で定国が拳を放っていた。世界が歪むほどの重み——パワーで優位に立ったのは定国だった。
「チッ⁉︎」
拳が押され、徐々にアイリスは後退していく。連なるビル群を突き破り、果てへ果てへと。
「お前がガキで、俺が〝死神〟してた頃……まだ、ここには人がいた。昔のでけぇ大戦でゴーストタウンになり、軍事施設の廃品置き場になった。まさしく地獄だ」
禍々しい天魔の風貌から、切なげな声が発せられる。
「地獄なら、この世界全てじゃないのか」
言葉と共に、アイリスは攻撃に回る。
拳を穿つと、目にも止まらぬ速さで蹴りを入れ込んだ。吹き飛ばした先はどこかの会議室——瞬時に現れ棚ごと貫き、アイリスは強烈な一撃を叩き込んだ。
更に壁が割れ、上から瓦礫が降り注ぐ。
「地獄なんて形容じゃ、表現しきれねえな」
そう言うと、定国は強化ガラス製のテーブルに刀を振るい蹴り飛ばした。衝撃に耐えきれずバラバラになったテーブルは、破片を撒き散らしてアイリスの顔に降り注ぐ。
「…………」
無数の刃が頰を切りつけようとも、アイリスは止まらない。目を瞑るなど以ての外、飛んでいくテーブルからガラスを掴み取った。
痛みと血の混濁を握りしめ、アイリスは拳を叩き込んだ。
「うっ⁉︎」
命中と共に、手の中で鋭いガラスが砕ける。それは勢いよく飛び散り、定国の腹に突き刺さる。
「痛えじゃねえか……」
その顔が、初めて苦痛に歪んだ。
「桑水流先輩を出すまでもない」
対して、金の死神は冷酷。
「お前じゃ代わりにはなれねぇかもよ」
アイリスは表情を崩さない。手に残ったガラスを捨て去ると、目を見開いた。
「その言葉——後悔するなよ」
「武士に二言はねえよ、馬鹿野郎」
一瞬のうちに、ビルが倒壊した。アイリスが放った拳は、やはり定国に命中する。
そのまま二発目の拳を放つ——瞬間、強烈な頭突きがアイリスを襲った。視界が暗転し、意識が僅かに奪われる。更に復帰を許さない蹴り——刺激に視界が戻ろうと、定国は追いきれない。
「このまま斬られんのキツいだろ」
その顔に悪夢を宿し、定国はアイリス目掛けて三段突きを放つ。一・二撃目は体を掠めるだけに済むも、その全ては防ぎきれなかった。
「くっ!」
視界と意識が繋がったかと思えば、定国の拳がアイリスに直撃する。無理やりに受け止めて引き下がるも、その距離は縮まらない。
「さっきまでの勢いはどうした⁉︎」
剣術と打撃のランダムなコンボを受け、アイリスは防戦を強いられていた。
「ぐあっ……」
アイリスが定国を捉えきった時には、もう遅い。全体重の乗った一撃が、アイリスを吹き飛ばしていた。遥か上空まで一瞬のうちに上昇し、再び地に叩きつけられる——瞬間、蹴りで軌道が変わり、ビル群の一つに衝突した。
「……!」
古くなった看板に叩きつけられ、肺からか細い空気が漏れる。先ほどよりも火力の上がった一撃が、アイリスを更に打ち付けた。
「ああは言っても、お前——何も守れねえって顔だ。強大すぎる力を制御できねえせいで、壊すだけしか役に立たない。そうだろ⁉︎」
言葉の度に、攻撃はどんどん重みを増していく。十発目を過ぎた辺りから、アイリスは赤黒い血を吐き出した。
止めが放たれようとした、その瞬間。
「何も守れない? 笑わせるな」
アイリスは拳を受け止めた。
辺りの空気が、一変する——。
「身の丈よりも大きな鎌。それを使いこなすため、死神は死神で在り続ける……その名を背負えるまで」
世界の時が静止した。神々しい紫の光が、枯れたアイリスの髪を染め上げる——。
雨は止み、雲は晴れる。真っ赤な空が、姿を現した。
「終わりにしよう」
「そこまで言うなら、守ってみせろ。その矜持を!」
定国の拳が、アイリスに命中する。だが——まるで効いていない。
「決意を固めた拳は、何をも貫く」
お返しの一撃——それは定国の骨を砕き、あまりに大きなダメージを与えた。
後退し体制を立て直そうとする定国を、アイリスは逃さない。空から落ちてくる雷と共に、紫の炎を纏った蹴りを炸裂させた。
地面を巻き上げ、その攻撃は天魔を揺らがせる。
死神。
「その紫紺化……お前」
何も言わない。
定国は、地面に己の拳を叩き込んだ。コンクリートが割れ、ビルが歪む——しかし、二人の距離は縮まらない。
迫り来るアイリスから逃れるため、定国は言葉を口にした。
「〝第六天魔〟天下布武」
定国が刀を振り下ろすと、真っ黒な斬撃がアイリスを襲った。
咄嗟に回避すると、その闇は大地の穴を埋めるように沈み、溶け込んでいった。瞬間、素早い踏み込み——定国は、ゼロ距離から刀を振り下ろした。
僅かに速く。
アイリスは身を屈め、射程外に潜り込んだ。そして、振り下ろされる直前に拳を叩き込む。
「〝蛇紋岩流〟——流金焦土」
目にも止まらぬ光速の拳。火力も更に重く、その内臓を押し潰すほどの衝撃——。
大量の血を吐き、定国は引き下がる。ダメージを感じさせない俊敏な動きだったが、アイリスは見失わない。
「本当に死ぬつもりか」
死神は問う。
天魔は答えない。
「己の力の代償を受けて、苦しんで死ぬ意味があるのか? 楽に殺すことだってできる。そこまで、お前は何に固執する」
「一度刀を抜いた以上、半端に倒れちゃそいつに失礼だ。誰かの正義の中で、俺は悪になる。なんと言われようと構わねえ……誰かがやらなきゃ、何も変わらないんだ。俺は……最後まで、悪として正義を全うする」
内臓が潰れている以上、いくら暴強化細胞を体に宿そうと喋ることすらままならないはず。根抵にある信念だけが、黒金定国を突き動かしていた。
震える体を抑えて立ち上がった定国に、アイリスは言葉をかけた。
「一つだけ違う。お前は悪じゃない……きっと正義だ。お前にとっての悪である私が、お前を正義だと思う。正義にどんな過去があったか、悪は知らなくていい。信じたものを突き通す。十分だろう」
「何だそりゃ……ふざけてやがる。だが、それでいい……正義が悪の過去を知る必要なんてねえ。同じだな」
視線が元に戻る。
二人の拳が衝突した。
大気が震え、赤い空が衝撃に打ち震える。小刻みに揺れる視界の中で、先手を取ったのはアイリスだった。一発をそのまま押し込むと、定国目掛けて鋭い蹴りを放つ。
「うグァ……⁉︎」
五臓六腑が潰れる感覚の中で、定国は抜刀。
大規模な一撃が街を包んだ。
アイリスは右に転がり、土を喰らう斬撃を回避する。追撃の隙も与えず、一定の距離を保ったまま拳を放った。
「〝蛇紋岩流〟——露岩」
宣言と共に拳を握り締めると、アイリスの手から鋼鉄の岩石が放たれる。轟音と共に、石ころサイズの凶弾が降り注いだ。
アイリスに追い風が吹いた。紫のオーラがアメジストのように煌めき出す。
定国が、雄叫びと共に捨て身の特攻を決行する——直前、空中で静止した。
(あと一歩半遅けりゃ死んでいた……なるほど、化け物ってのは本当か)
その好機をアイリスは逃さない。アイリスが攻撃を繰り出すと、定国も咄嗟に相殺を狙う。
三度、それぞれの拳が交差する。苛烈な衝撃波が生まれ、二人の間を駆け巡った。その瞬間、定国は再び大量の血を吐き出す。
アイリスは定国に頭突きを仕返し、逃すまいと蹴り倒す。止めの一撃を放とうと、手を振り上げた刹那。
「こいつがフルパワーだ。終わろうか……!」
全身を震わす咆哮。定国の顔に、元の面影はなかった。赤い悪魔が体を支配、力の代償に命を奪う。
「本気で死ね——!」
凄まじい力に、アイリスは無理やり引き剥がされる。動揺したのも束の間、天高く蹴り飛ばされた。その時に見たのは、空へと刺突を繰り出す定国の姿。
落ちていく。
昇っていく。
二人の決着は、間近だった。
制空圏で、死神は躍る。
「〝第六天魔〟悪鬼羅刹」
「
禍々しい雄叫びが、赤黒い爪となって飛んでくる。
それを飲み込んだのは、まさしく銀河に佇む天の川だった。美しく川が流れ、眩い太陽の下に矮小な宇宙が生まれる——。
長い時間が経過した。
二人がいたのは、間違いなく元の宇宙。
周囲の空気を吸い込み、小さく吐き出すようにして告げる。
「私の勝ちだ」
立っていたのは、アイリスだった。
「本当に……バケモンだったな……」
しかし、定国は死ななかった。己の信じたモノのため、満身創痍でありながら立ち続けていた。
「もう終わりだ」
止めを刺そうとした瞬間。
アメジストの髪が砕け散った。体力が切れたのだ。
「うあああぁ!」
絶好の好機を、定国は逃さない。最後の力を振り絞って立ち上がり、アイリスを蹴り飛ばした。
「ッ……⁉︎」
窮地からの復活——体力が切れれば、ダメージが一気に襲ってくる。反撃の一手を投じる力も残っていない。
定国はアイリスに刀を向ける。人間らしい顔を少しだけ見せると、煙草に口をつけた。
「ほんの、僅かにでも、安渡したお前の負けだ」
真っ赤な空に雲が流れ、空を覆い出す。地面が陰り、アイリスの体を更なる疲労が襲う。
ハイテンポな呼吸をするアイリスの首を、赤い鮮血が滲む。
経験が成す、体力の僅差——それが盤面をひっくり返した。
武器はなく体は殆ど動かない。アイリスも同時に限界を迎えていた。
「死神アイリス。最後の言葉くらいは聞いてやる……」
それを聞き、アイリスはゆっくりと口を開く。逆転の一手を投じようと、あまりに時間をかけて——。
刹那の出来事だった。
「黄色いアイリスの、花言葉を知っているか?」
アイリスの懐から、黄色いアイリスの花が飛び出した。
それは定国の体に刺さり根を張り出す。そして、死神の号令を今か今かと待ち始めた。
たとえどれだけ強くても、逃れられない一撃必殺。
「——〝死〟だ」
儚くも恐ろしい、一輪の花。
イエローアイリス。
二人の死神の戦いに、間違いなく決着がついた。
戦いを終えて、暫くが経過した後。
焼け付く空の下で、ルディアが目を覚ました。
「……ここは」
「目が覚めたか」
紅色の絵の具で汚れたセーターを纏い、その場に座り込むアイリスは声をかける。
体を起こすと、ルディアは頭を下げた。
「AIとして何のサポートもできず、マスターにこれほどまでの傷を負わせてしまいました。申し訳ありません」
プログラムか、自己の意思か——無機質な声。
アイリスが言葉を返す前に、ルディアは続けた。
「もう二度と、このような真似はしないと約束します」
有機質。
顔を上げると、真っ直ぐな瞳がアイリスの方を向いていた。実力は伴わずとも、次元の違う戦いはそのAIを成長させたようだ。
「約束は、しっかり守れよ」
その時、草履がコンクリートに当たる乾いた音が響いた。
二人の視線の先にいたのは、待井蒼介。
「傷は?」
「貴殿らのお陰で、歩けるほどには回復した。我にはまだ、戦い以外の責務があると気がついた——心よりの感謝を申し上げる」
数刻前に命を取り合った相手に、待井は静かな礼をした。
何か理由があるのは、アイリス自身察していたこと——それ以上の質問は野暮というものだろう。
「そして……夢の男よ。たとえ今は足りずとも、強くなる覚悟があるのだな?」
フラつく体で立ち上がるルディアに、待井は刀を差し出した。
先の約束——それを、果たす時。
「待井さん」
「もはや、我は戦えん。何十年も刀を振るい続けてきたが、それでも高みに届くことはなかった……その信念と一端の後悔、どちらも貴殿に託すとしよう」
そう言って、待井はルディアに刀を渡した。
「……この刀の名は」
「名刀〝紫吹〟だ。かつて滅んだ国の名手が打った刀の一つ……持ち主の実力を、真っ直ぐに示してくれる」
ずしりとした重みを持った刀が、ルディアの両手に乗る。
「俺はAIなので、得られる感情にも限度があります。ですが……」
暫しの沈黙の後、ルディアは続ける。
「この刀には、貴方たちの信念が響いている」
「……その言葉だけで、紫吹の歴史は報われる」
待井は続ける——どこか寂しげな顔をして。
「殿は策を漏らさないため、己の強さを無言で提示するため……戦を設立してから、あまり喋らない人だった」
草花はない。割れた石だけが風に音を立てる。
「そのお方が唯一、我に贈ってくれた刀だ。どんな時も戦の中で、誰かを守れるように……そう願って」
待井の声は、震えていた。
それからすぐ。
静かに礼を言って、待井は在るべき場所へと帰っていった。
真っ赤な空が紅に染まる、入相のころ。アイリスとルディアは、割れたコンクリートの上に座っていた。
「……紫吹と言ったか」
定国の胸ポケットから煙草を抜き取り、アイリスは口に咥える。破けたロングコートから飛び出すライターで火をつけ、体内に煙を充満させ始めた。
「もう二度と、あんな真似はしません。もっと強く、ただひたすらに——貴方のため、強くなってみせます」
紫吹を優しく握りしめ、ルディアは呟いた。その様子を一瞥すると、二人の目が合う。
口から煙草を離すと、アイリスは黒い息を吐いた。
「あぁ、そうしてくれ。…………この世に正義は二つといらない。面を変えれば、どちらかは悪に見える。しかし——それぞれの中に、ただ一人。たとえどう見られても、その偉大な像は揺らがない。そんな存在がいる」
煙に顔を任せ、誰にでもなくただ言葉を紡ぐ。
深呼吸と共に目を閉じ、そしてすぐに開き直す。煙のもとを二本の指で挟みながら、アイリスは言った。
「〝英雄〟だ——」
強い風が吹いた。
どこか遠くから、タンポポの綿毛が飛んできた。
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