第4話 会長襲撃

「会長が撃たれたぞ」

「どこのどいつだ」

安岡組は大慌てになっていた、一時間前前会長のお墓参り中に会長と組長が撃たれたという、撃った相手は検討がついている。新垣一家の残党が半グレとつるんで二人を狙った。新垣一家を潰したのは安岡組で、新垣一家から若いものを何人か引っ張ってきたが全員という訳にはいかなかった。


山里も安岡も怪我を負ったものの命には別状がなかったが若いものの一人が亡くなってしまった。会長のたてになり複数弾体に穴が開いたのだ。山里はすぐに返しを指示をしようと思ったが会長に止められた。


半グレはあくまでもヤクザではなくカタギだ、カタギに手を出すのははずかしいことだというのが安岡の考えだった。いくら返しが得意なヤクザでもカタギに返しをするのは違うと思っていた。下のものは今すぎにでも返しに動こうとしていたが島田若頭に「今はよせ」といって止めてあるがいつまでそれがもちかなんてわからない。

影で下のものが動いている可能性だってなくはない、山里が入院していたら見える所だって見えやしないんだ、山里は安岡が助かったのを知ってスヤスヤ寝ていた。


一方事務所では若頭に「返しに行かせろ」と若いものが荒れていた。

「返しに行くのがヤクザでしょ」「親がやられて返しにもいけないんですか」

「ヤクザもカタギもあるか」と若頭に食って掛かった。

「お前らいい加減にせんかい、俺だって同じ気持ちだがその親が返しは辞めろっていってるんじゃ、だから今は待て、今西どこに行くんだ」

「パチンコ行ってきます、ここにいてもしょうがないでしょ」

「事務所いろ」

「パチンコくらい好きに行かせてくださいよ」と言って今西は事務所を出ていった。


今西はパチンコになんて行く気にもならず、そのまま元新垣一家の事務所に向かおうとした時「山西だけにはいい顔させねーぞ」と若頭がやってきた。

「あれ?返しは駄目なんじゃなかったでしたっけ?」と茶化すと「俺は返しにいかねーよ、喧嘩を売りに行くだけだ」と訳のわからないことを行って元新垣一家の事務所に乗り込んだが事務所には若いやつが3人しか居なかった。「なんや、お前ら」というので足に拳銃の弾を撃ち込んだ、「寺田の居場所教えろや」「そんなもん知るか」というので腕にも拳銃の弾を撃ち込んだ。口の中に拳銃を入れ「言わなかったら殺すぞ」と言ったら正直に歌舞伎町の地下にある元ゲームセンターの下にいると教えたくれたので3人とも撃ち殺して寺田が居るという場所に向かった。


元ゲームセンターの中には6人の半グレと寺田がいたので半グレを全員撃ち殺し

「寺田ちゃんよくやってくれたじゃない」と島田

「お前らに殺されるくらいなら自分で死んでやる」と言って頭に拳銃をつきつけて自殺を図った。これで会長襲撃の一件は型についた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る