紺碧
君が教えてくれた青い
鏡の私に細い糸
気づかなきゃ、それは白い
親の望んだ「清潔」な
世界は言う「十人十色」
けれども望まれてるのは虹の七
絡繰彼女は暗い顔料なの
バラ売り油を黒い顔料へと
少しは青く、なったかな?
君が教えてくれた青い
ただし、それは明るい色
絡繰は鏡から目を逸らす
気づいたら、それは知らない
先生の望んだ「誠実」な
世間は言う「優等生だ」と
それなら望んで
青を混ぜるかな
私、まだまだ
明るいそれが求められている
何も分からず、青を注ぎ込んでいたわ
器から溢れる青
混ぜ合わせられずに残る痕
外と中の違う顔
青に消されていく本当の暗色
君が教えてくれた淡い期待
鏡の私に細い糸
偽りの青色で染め上げられた人形
ただし、それは息が苦しいな
「本当の自分って何
影が教えてくれた青い
鏡の私に細い糸
絡繰は鏡から目を逸らす
気づいた時は、もう別の人
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