第3話 舞台は戻って白い部屋

こうして自分の死因を思い出したが、


「俺の死因情けなさ過ぎないか!!」


この様子だと俺は丸出しで死んだのだろう。更には突然の死だ。PCやスマホの履歴も消していない。俺の死後それが家族に晒されていないか大変不安だ。


「あの,,,落ち着かれました?」


声をかけてきたのは先程の女性だ。もしかしたら女神様と言うやつなのだろうか。


「ふふ、そうです。私の名はフェリーア。ある世界では女神として呼ばれています。」


これまたテンプレ通り、心を読まれている。そしてラノベや漫画、アニメだとこの後、


「若くして亡くなった青年よ。貴方にある世界で新たな人生を送って頂きたいのです。」


うんうん、そうこんな風に頼まれて異世界に飛ばされてって、え?


「あら?聞こえなかったでしょうか?では、もう一度。若くして亡くなった青年よ。貴方にある世界で新たな人生を送って頂きたいのです。」


マジですか,,,

まさかの漫画やラノベのような展開が自分に訪れるなんて。


「もしかして、その世界を救う勇者的な存在として送られるということですか?」


俺も男の子だ。勇者やヒーローになって世界を救うなんて言うのは1度は夢見た。そんな存在に自分がなれるかもしれないとなれば、当然興奮もする。


「いえ、別にそういうのではありません。あくまでも貴方は異世界で普通に人生を送って頂ければそれだけで結構です。そもそも、その世界では魔王やモンスターのような存在は既に滅びていますし。」


へ?勇者いらない?


「じゃ、じゃあなんで俺はそんな世界に送られるのですか?そんな平和そうな世界じゃ、わざわざ人を送る必要もなさそうじゃないですか!」


異世界と聞き、勇者になれると思っていたのだ。それなのに、モンスターの一体もいない?じゃあなぜそんな世界に飛ばされるのか?当然の疑問を口した。するとフェリーアさんは


「チッ、ダリィ〜。日本人の若いのって異世界と聞けば二つ返事でホイホイ飛んでく変態集団じゃなかったかよ。」


え、今とんでもない毒を吐かなかったこの人?




閲覧ありがとうございます。中々異世界まで行けなくて申し訳ないですm(*_ _)m次回には武器選びと異世界の実態くらいまで書ければと思っております。








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ガチガチの戦闘系異世界に飛ばされた俺の武器は恋を成就させる弓矢だった... @kumakou

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