第4話 登録完了
昨日は受付だけのはずだったのに妙に疲れた。おかげで昨日はぐっすり眠れた。
今日は忘れず発行券を持ち営業開始10分前にギルドに到着した。受付のほうの入り口はまだしまっているが、依頼掲示板のあるホールにはかなりの数の冒険者がいるようだ。どんな依頼があるのか見てみたいと思いつつも、あと数分で受付入り口が開くこと、あの人込みに入っていかなくてはならないことを考え、入り口前でおとなしく待つことにした。
「本日のご用件をお伺いします……あっ!」
「あっ、昨日は大変お世話になりました。本日はこちらの券の提出だけで良かったでしょうか?他に必要なことがあれば教えていただけませんか?」
昨日の受付のお嬢さんの姿に驚いてしまい、思わずナイスシニアも近くにいるのではと周りを見渡してしう。
「はい、提出物はこちらの券だけで大丈夫です。これから冒険者登録申請の手続きをさせていただきます。申請の間に登録の手順の説明もさせていただいてもよろしいですか?」
ナイスシニアの姿は見当たりませんでしたが油断はしないほうがいいでしょう。あの人、気配を消したりとか普通にしてそうだ。
説明の内容は
・これから約1ヶ月実技も含めた講習が行われる。
・講習の最後に試験が行われる。
・講習も含めて冒険者は何かあった時は自己責任である。
簡単にまとめるとだいたいこんなものである。それにしても1ヶ月で取得できる国家資格かぁ、車やバイクの免許感覚でとる人もいそうだな。
「登録の申請が終了しました。この後は簡単な健康診断と適正チェックがございますので担当窓口までお願いします。以上をもって登録手続きの説明は終了となります。何かわからないことや質問はございませんか?」
「それでは一番早く参加できる講習はいつになりますか?」
「お調べします、少々お待ちください」
できるだけ早くと願いながら待っていると
「来週の月曜からの枠が空いております、ご予約を入れてもよろしいですか?」
「はい、お願いしますっ!!」
「ご予約承りました」
こうして登録申請も無事終わり、健康診断の窓口へ向かう。
「はい、特に問題ありません」
採血やレントゲンなどの結果は特に問題なかったようだ。
次に適正チェックの窓口へ行き適性検査を受けに行く。適性検査といってもいくつかの質問に答えるだけで試験みたいに難しいことをするわけではない。サイコパスなんかをダンジョンに入れさせないためだ。
「はい、特に問題ありません。ではこれにて本日の手続き、検査は終了しました。お疲れさまでした」
「はい、ありがとうございました」
半日かけて手続きや検査を終わらせ帰路につく。あとは来週からの講習に備えるだけだな。講習に必要な筆記用具や動きやすい服を準備して、体を動かすのにジョギングして近所のじいさんのとこにも顔を出すかな。食事も睡眠もしっかりとらないとな。
ああ、楽しみだ!!
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