第2話
中3の今の家には、最初に玄関を入って、2Fへ上がる階段を2~3段、登っただけで、上に何かいるなって感じた。それから、部屋に入ってみたら、明らかに何かの霊が住んでいて、自分がその部屋に新しくやって来たもんだから、今まで静かだったのに、急に人が来て、霊も戸惑ってるようだった。
昼間は霊の存在してるのを感じるだけだったけど、夜、寝てると、霊が動き始めて、自分は、ふとんで静かに寝てるだけなのに、そんな自分に対し、何かしらのメッセージを発信してるようだ。最初の何日間かは、何を自分に言いたいのだろう?って、ずっと思ってて、でも何なのか、よくわからなかった。
中学から帰宅して、勉強机に座って、古文を読んでると、なんだか自分の横にあらわれて、本を読んでる自分を見てるような雰囲気を感じた。なんだか嬉しそうな感じを受けたから、その霊は文学が好きなのかなあと思った。
あと、勉強してても、やたらとノートに絵を描きたくなってきて、そのうち、絵を描く用のノートを1冊つくって、勉強しながら常に絵を描いている。その絵のことも霊が嬉しそうに横で見てるようなのだ。
しばらくすると、古文を読んだりするのが自分も好きになってきて、また絵を描くことも、めっちゃ好きになってきて、部屋にいると、やたらと自分の手が勝手に絵を描き始めて、その自分の描いてる絵がまた凄く上手いのだ。
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