第10話
綺麗な海に身を投げた二人の話
二人の関係は親子
ボクが疲れた時に行く海岸まさにその場所だった
その話をしていた時周囲では
「我が子を道連れにするなんて」
「親なのになんでそんなことができるのか」
「自分一人で行けばよかったのに」
そんな声がたくさん聞こえてきた
それを聞きながらボクは一人黙っていた
「自ら命を絶つ人間はそんな事考えられないよ」
と心の中で呟きながら
真面目で責任感が強く自分以外に優しい人
そんな人だったんじゃないかとボクは思います
守りたいものが守れななく無力感
真面目だから責任感が強いから自分自身を責め
優しい人だから他人に迷惑をかける事を選ばず
理由はわからないけどすごく悩んで苦しんで導き出した結果
最後に見た海二人の目にはどんな風に映ったんだろう
悲しくて救いがない話
ボクに出来る事なにかないかな・・・
ほんの少しでも力になれるそんな人にボクはなりたい
死にたい気持ち
無理心中
強くなれないそんな日は 羊毛フェルト @corat
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