第10話 4人の成果

4人での特訓で夏・秋・冬があっという間に過ぎていった。


魔法の特訓はかな~り楽しかった。

夏には、合宿で海に出かけたし、秋には魔物見学ツアーでキャンプもした。

冬には、雪山でソリも楽しんだ。

参加者は、じじ先生 ぼく エル姉 トワ母さん シル先生 アルテ姉 キャス兄と双子の護衛2名だ。双子の両親は忙しいらしく不参加だ。

双子の両親が何か怪しく感じられたので、口を滑らしそうなアルテ姉に聞いてみたがガードが堅い。


魔法も進化中だ。

ぼくは なんと≪氷魔法≫ができるようになった。

風と水よ!叫び、Lボタン(ウインドジェット)Xボタン(ウォータージャベリン)を同時にポチッとすると、水が凍り、氷の矢が飛んでいく。


エル姉もすごい。≪アースウォール≫≪アースバレット≫などに加え、ゴーレム作成ができるようになった。これは、ぼくにもできない。

ただ、詠唱省略はできないので、時々にゃ~にゃ~拗ねている。


アルテ姉は、火力重視だ。爆弾娘とみんなでこっそり言ってる。

以前口を滑らせたエル姉が、と呼んで、しっぽを焦がされていた。

それ以来、アルテ姉には絶対服従だ。


赤い彗星ことキャス兄は、魔法剣士だ。キャス兄は光属性で剣に魔法を付与したりビームを発射したりすることができる。しかも、水属性もできる。

なんだか、主人公のようで悔しい。だって魔法剣士かっこいいんだもん。


『ぼくもいつかは・・・・』


アルテ姉とキャス兄は、出会った時から詠唱省略ができていた。

ぼくが考えたコントローラー方式をじじ先生から、事前に教わっていたからだ。


『なんかずるいぞ 天才か? センスか? 主人公補正 な・の・かーー。』


それは置いといてっと

明日はいよいよ魔法学園 入学試験だ。


「いい スコールちゃん スコールちゃんはハーフエルフ みんなから変な目でみられるわ。出る杭は打たれる けど出過ぎた杭は打たれないわ。あなたの実力は母さんが一番知ってる。手加減しなくていいわ 思いっきりやって 首席で合格よ!」

「うん。」

その言葉を聞き、この母でよかったと思い、頬を涙が伝っていった。

 

一方そのころ

「いい エル 私たちは 誇り高き白猫族だ。舐められんじゃねえぞ 文句言うやつは全員ぶっとばして来い。」

「おうにゃ 母ちゃん やってやるにゃー」

「いつもの やるぞ。」

「「ファイトー いっぱ~つ。」」


こうして それぞれの思いをよそに 夜が更けていった。



【最後まで読んでくれてありがとうございます。】                                    


 













  

 

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