第9話 赤と緑

こちらに近づいてきた2人は、1人は女の子で燃えるような赤い髪で赤眼の気の強そうな顔をしている。

もう一人は男の子でぼくと同じ金髪だが、目の色が違う。翡翠色だ。


「金銀コンビっていうんだ 君たちここの生徒じゃないよね。どこの子?」

「ぼくたちは 学園の先生の子どもで 校長先生に魔法を教えてもらっています。」

「へ~ いいなぁ まずは 自己紹介をしよう。」

「わたしは アルテーシアよ アルテと呼んでいいわ 8歳よ。」

「ぼくは キャスバルだ キャスとでも呼んでくれ ぼくたちは双子さ。」


『ん?ん?ん? キャスバルとアルテーシア! これは!! 通常の3倍で動く赤いやつか?』


「ぼくは スコールです スーと呼ばれています 4歳です。」

「わたしは エルにゃ 6歳にゃ よろしくにゃ 赤アルテと緑キャス。」


エル姉は、年上年下は関係ないようだが元日本人のぼくは、上下関係は絶対だ。


「よろしく お願いします キャスお兄ちゃん アルテお姉ちゃん。」

「お姉ちゃ・・ ね!ね! もう一回呼んでみてスー君。」

「アルテお姉ちゃん。」と必殺の上目づかいで言ってみた。

「ふふふふふふふふふふふふ。」


気が強そうと最初思ったんだげどツンデレか?・・・・・←この人もチョロそう

対して赤い彗星は 冷静な人のようだ。しかし惜しい。翡眼と赤眼が逆の方が・・・


「キャスお兄ちゃんとアルテお姉ちゃんも 学園の生徒じゃないよね。 ぼくたち変な意味で有名なんだ。」

「ああ ぼくたちは来年から初等部の3年生に編入予定だから 体験入学さ。」

アルテお姉ちゃんは、まだ妄想の世界を彷徨っている

「わたしたちも 来年から初等部に入学予定にゃ。 お互い試験頑張るにゃ。」


「ねえ ねえ この後 私たちも校長室に行っていい?」

「魔法の授業は もういいのかにゃ。」

「いいの 火よ! ファイヤーボール ほらね。キャスもやんなさいよ。」

「ぼくは 遠慮しておくよ。」

「まったく 坊やなんだから。」


『はい、いただきました。≪坊やだからさ≫しかし、残念だ。気になるのはそこではない。詠唱を省略したぞ。ぼくと一緒だ!』


じじ先生に紹介だけしておこうと4人で校長室へと向かうことにした。

校長室に着くと、じじ先生はソファーで寝ていた。


「また 寝てるにゃ ロリじじ起きるにゃ。」

エル姉は、勢いよくじじ先生のお腹にダイブした。

「ぐえっ。」

「おお エルか? 耳としっぽがかわいいのう。」

「触るな 抱きつくな エロロリじじ。」


いつもの寸劇をしばらく見ていると じじ先生が後ろの2人に気がついた。


「これは キャスバル様とアルテーシア様 何か用ですかのう?」

「「お久しぶりです 賢者様。」」


じじ先生とキャスお兄さんは、何か目で合図を送っている。


「じじ先生 2人を知ってるの?」

「ああ 2人とも わしの弟子みたいなもんじゃからのう。」


へ~。と感心しているとキャスお兄さんが明日から自分たちも魔法の特訓に参加させてほしいと頼んでいた。じじ先生とぼくとエル姉も頷き、4人での特訓が始まることになった。

 

 









 








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