第8話 出会い

告白しよう 私はヲタクではない。

大事なことなので もう一度いう。断じてアニメヲタクではない。

ゲームヲタクでもない。


魔法修行が始まり1週間が経過した。

今までにコマンド入力をコントローラーに設定した魔法は12種類になる。

Aボタン(刃)・・・ウインドカッター   ウォーターカッター

Bボタン(玉)・・・・ウインドボール    ウォーターボール

Xボタン(槍)・・ウインドジャベリン  ウォータージャベリン

Yボタン(弓)・・・・ウインドアロー    ウォーターアロー

Rボタン(爆)・・・・ウインドボム     ウォーターボム

Lボタン(噴)・・・ウインドジェット   ウォータージェット


気づいただろうか?わたしは、任○堂派だ。

P○4もするが、コントローラーは白い粉が出る派なのだ。

参考までにエル姉は土の1属性なので ぼくの半分の6種類だが、コントローラーの説明がいまいち分からなかったらしく、かわいらしい完全詠唱だ。


今日も午前中の魔法の特訓が終わり、午後の探検へと向かう。


「スー 今日の探検は 初等部の魔法の授業を偵察にいくのにゃ。」

「中等部には トワ母さんがいるからねぇ いいよ。」

「それでは 出発にんにんにゃ。」


魔法訓練場に着くと、初等部の3年生らしき子どもたちが30名ほど集まり、詠唱の練習をしている。ぼくたちは 花壇に隠れ、その様子を偵察した。

「火よ! 焔となりて我が前に現れ 敵を滅ぼさん ファイヤー!」

≪邪王真眼黒炎龍のポーズ 参照 中二病でも○がしたい≫

「光よ! 闇夜を滔々と照らし 昼間の明るさを ライト!」

≪キュア○ラクルのポーズ 参照 魔法つかいプリ○〇○≫


「うわぁ やっぱ引くわぁ ないわぁ エル姉はかわいいけど。」

「そうかにゃ 照れるにゃ そんなにかわいいかにゃ。」

「はい はい。」


「「誰だ!」」


話し声が聞こえたのか 誰かがぼくたちに気づいたようだ。

仕方がないので、姿を現すことにした。こうした時の、弁明役はぼくだ。

エル姉はにゃーにゃーいうだけのポンコツになる。


「ごめんなさい 無断で見学させてもらってました。」

「また 金銀コンビかよ。邪魔すんなよ!」

「ちっ ハーフエルフと猫獣人か? 校長先生に目をかけられているからって調子にのるなよ。」

「覗き見とは 私たち貴族とは 大違いねぇ。」

少しムッとしたが、校長先生に迷惑はかけられない。


「あなたたち 授業の邪魔をしてはいけません。」

これまた見下すような態度で、担任の先生が声を荒げた。


『よりにもよって ロッテンマイヤー先生だよ。この先生苦手だよ。』


非難の声が高まって来たとき、2人の男女が駆け寄ってきた。

初等部の生徒はだいたい顔を知っているが、この2人は今まで見たことがない。

今年からの転入生だろうか?と首を傾げていると、


「君たち だぁれ?」

「へえ かわいい子たちねぇ。」


この出会いが運命の出会いになるとは、この時は知る由もなかなった。



【最後まで読んでくれてありがとうございました。マンメンミ】

【★ありがとうございます。】

                     



 



 



 






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