第11話 最強のコンビ①

今 2人で試験会場に来ている。

トワ母さんの言った通りだ。


「先生でもないのに なんで ハーフエルフと獣人がいんだよ。」

「校長先生の弟子らしいけど あれはどうなのかしら?」

受付の上級生までも

「ちっ 金銀コンビかよ 落ちろ。」

「騒動起こすなよ 落ちろ。」


ぼくは、無視を決め込んだが、

「おうおう なまんにゃにゃ~ぞ。」

『オラオラだ しかも噛んでるし 1噛みっと。プププー。』


最初は、筆記試験だ。

これでも元小学校教師、おゆう~ですよ、おゆう~。別に噛んでないよ。

内容は前世の小学校2年生程度。時間制限1時間の所を15分で終わらせた。


「先生 もう終わりましたので退出してもいいですか?」

「え できたならいいけど・・・・。」


ぼくは、答案用紙をひっくり返し、フッと笑みを浮かべて颯爽と立ち去ろとした。

ざわ ざわ ざわ ざわわ 

一般ピーポーの視線が心地よい。


「では 諸君! がんばりたみゃえ。」

『噛んだ~ 盛大に噛んだ~ かっちょわりい~。』

エル姉を見ると、ニヤッと笑いプププーと噴き出していた。


気を取り直し、次は魔力測定だ。

エル姉が、透明の球に手を翳した。


「ほお 土属性 魔量量は203ですね。さすが シル先生の娘さん。」

「当然にゃ 誇り高い白猫族のエルにゃ 子分になりたいやつは 歓迎するにゃ。」

あちゃー。反感かってるよーあの娘。


ぼくの順番が来た。透明の球に手を翳そうと前に出ると、なんとそこには

スイカほどの大きさの2つの例のものが・・・・・・・


『ススス・・スイカップ 夢にまで見た しかも三つ編みのメガネっ娘。その出で立ちは 図書委員のお姉さんに違いない 図書館に行こう ぜひ。』


「どうしたの?」

「いえ 何でもありません。」


 いつもの爽やかスマイルで胡麻化し、手を翳した。

「やっぱり エルフの血を引いてるわね 風属性と水属性 魔力量は256です。」


ざわ ざわ ざわ ざわわ ざわわ ざわざわ

前回の失敗を生かし、無言で立ち去ろうとした。

「見たかにゃ さすがはエルの弟分にゃ ニャハハハッハハ。」

うん。後できつくしっぽをしばこう。そうしよう。


最後は、魔法を使った模擬線だ。

「中等部の上級生と 模擬線をしてもらいます 武器は使用不可です 上級生は当然手加減しますので 自分の力を存分に見せてください 魔法耐性のある 防具も用意しています。」


試験は淡々と進み、当然だが上級生に勝利するものはいなかった。


「闇よ! 深淵なる煉獄より我が声に応じよ ダーク!!」


上級生の全身に黒いモヤのようなものが巻き付き、締め上げている。


「ぐわああああああ 参った。」


ついに上級生に勝利する者が現れた。しかもなんと、闇魔法だ。

「おーっほほほ 勝ちましたわ この勝利は アルテーシアお姉様に!」


『金髪ドリルお嬢様だ ドリドリちゃんと呼ぼう 例のモノは・・・・ない 訂正しよう ぺたぺたちゃんだ まあ7歳だからね 成長を見守ろう。』


エル姉とぼくの登場はもうすぐだ。

『出過ぎた杭になって 学園王に 俺はなる。』←麦わら帽子を被った風に



  















 








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