第6話 魔法①

「早速来年に向けての受験勉強を始めるのじゃが、お主らは筆記試験の対策はこの3年間で十分じゃ。この学園は≪魔法学園≫じゃから何が必要か分かるか? そう魔法じゃ。」

「魔法! じじ先生ついに魔法教えてくれるの?」

「魔法! ロリじじ 獣人でも大丈夫?」

「わしを誰だと思っておるのじゃ。魔法学園校長じゃぞ 任せい。それにおまえらの母さんも魔法が使えるじゃろ。」

「「よろしくお願います 師匠。」」


その後、じじ先生から魔法の種類や仕組みについての話を聞いた。

この世界の魔法は大きく分けて5種類らしい。風 火 水 土 光だ。1週間が5日間なのもこれに関係しているそうだ。ほかにも特殊な魔法があるようだったが、初等部では教えていないそうだ。また魔法の発動には体内の魔力を使うそうで、魔力量は個人差が大きいらしい。

どの魔法を使えるのかも個人差があり、全属性がある人は賢者と呼ばれる。


「まずは属性と魔力量を調べるからこの球に手を翳してみよ。」


透明な丸い球を机から取り出しっじ先生がテーブルに置いた。

『転生者だからチートだったらどうしよう』などと考えていると、


「まずはわたしからにゃ。とうりゃぁ!」

とエル姉が手を翳すと透明な球が茶色く光始め その後もとに戻った。


「ほう エルは土属性じゃ。 魔力量は125じゃの。」


次はぼくの番だ。ぼくは、ゴクリと固唾を飲むと目を瞑り球に手を翳した。

球は緑色に輝き始め、更に今度は青く光り、透明の球に戻った。


「これは? さすがハーフエルフ、スコールは風属性と水属性の2属性で魔力量は186じゃの。」


『セ~~~~フ ぼくはこの世界に新しい料理や便利道具などの知識チートをするつもりもないし、俺強えええええ をするつもりもない。でも魔法は楽しみだな。』


「2人とも母さん達に似たな 母親と同じ属性じゃ。10歳の魔力量が平均で100じゃから少し多いのう。だが 魔力量は大人になるにつれて身長と同じで増えていく。精進するのじゃ。スコールの2属性は希少じゃが・・・いない訳でもないぞ。」


たしかにトワ母さんは、風属性だけだ。

2属性はそんなにめずらしいのか悩んでいると

「ちなみに わしは≪全属性≫で魔力量1000じゃ。」

と腕を組みドヤ顔である。

「「ウザ ウザ ウザ ロリじいい」」

と2人で声を合わせていうと、みるみる落ち込んでしまった。


「冗談ですよ 師匠先生。」

と持ち上げると とたんに上機嫌に戻った。←またまたまたチョロい








 

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