寮生活

 並木咲来、大学2年生。私は、寮生活をすることになった。これまでは普通に行って帰ってだったんだけど、ローンを払っていくよりもこっちの方がいいなぁと思って。それで、私は寮生活をすることにした。

「ワクワクする!!」

「いらっしゃい。私たちの寮へ!」

美紗ちゃんが迎えてくれた。

パーン!!!!

と、次の瞬間、左右からクラッカーがひらひらと落ちてきた。

「イェーイ!!」

麻子ちゃんと、七七子ちゃんだった。

「あ、みんなありがとう」

ちょっと、焦っちゃった。


 寮に入る人の歓迎パーティーが、例年あるらしい。麻子ちゃんと美紗ちゃん、七七子ちゃんもパーティーを受けてたらしい。

「それでは、今日からこの寮に入ってくれる子を順番に紹介します!!」

「「「イェーイ!!」」」

四方から歓声が上がっている。

「それでは、みなさんご登場ください!!」

というわけで、列に並んで舞台に出た。私は3番目だ。

「それでは、自己紹介してもらいます!!」


最初の子、二番目の子が終わると、すぐに私に回ってくる。

「えっと、並木咲来です!!今年から寮に入ります!!色々わかんないけど、教えてください。すごい、元気があって楽しそう。仲良くしてね~!!!!」

ふぅ、なんとか自己紹介を終えた。


自己紹介も後半へ。もうじき新入生の自己紹介・・・・・というところで、思いがけない人物に会った。

津田湊つだみなとです。転校生です!よろしくお願いしまっす!」

へぇ・・・・・転校・・・・・してきたの?!湊ってDJミナト?!津田っていうの?!いや、どうでもいいけど、ビックリ。

彼は、私の方へ向かってウインクしてきた。

(かわいいやつ)

そういうことで、思い過すことにした。


 夜——寝ているところに、ミナトがやってきた。

「なあ、ちょっと外いこう」

「え、なんで?」

すっかり起こされた。まあ、最初だったら許されるかと思って、外に出る。すると・・・・・

ギュッ

なんか、ハグされてる・・・・・?

「ちょっと、やめてよ・・・・・」

それでも、ミナトはさらにヒートアップした。

チュッ

キス・・・・・?!

あまりにビックリで、私は声も出せない。でも・・・・・

ギュッ・・・・・チュ

返しちゃった~!!すごくゾクゾクしたけど、彼は優しかった。頭をそっと撫でてくれた。


恋愛ってこんなもんなのか・・・・・?私たちは寮長に少しだけ怒られてた。最初だから大目に見てやると言ったけど、寮長はかなり怒ってたよ・・・・・。

「まあ、いいじゃん。これから気を付ければいい」

はいはい・・・・・

次の日の夜から、私はみんなが寝ている部屋で一人起きていた。そう、それはミナトを待つためだった。私は、本当に恋煩いをしたっぽい・・・・・。

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