第3話 本当は...


「その「桃太郎」と言う人一緒に探してあげましょう」


と[A3786]は鬼に言った。すると鬼は本当にびっくりした顔で

「いいのか…」


と[A3786]に確認した。


「ええ...いいでしょう。あなたのお手伝いをしてあげましょう」

「本当か!!それはいい!!」


鬼は物凄く喜んだ。そして鬼は我を取り戻すように深呼吸をすると、

「だが、足は引っ張るなよ。そして、桃太郎に復讐するのは俺だからな!!」


そう[A3786]に言った。


「はい、わかっていますよ。よろしくお願いしますね、鬼さん」

「ああ、よろしく頼む」


そう[A3786]と鬼は言葉を交わし、お互いにニコニコしながらホワホワした空気に包まれた。


だが、[A3786]は心の中で、


「ふふふ...はっはっはっはーーー!!

バカな鬼め!!


桃太郎に復讐?


お前は、本の中で桃太郎に退治されてるってのに!!

鬼...お前が桃太郎に勝つことはない...


そして、人間どもに復讐するのは俺だーーー!!はっはっはーー!!」


と[A3786]は心の中でそう思い笑っていた。

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人間のいない世界で... 古味矢川 侑 @KomiyagawaYu

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