第2話 考える人工知能
[A3786]は考えた。あらゆる知識を備えた人工知能という名の頭の中で。
「桃太郎はいませんよ」
と[A3786]は鬼に言った。
「なんだと!!」
鬼は物凄い形相で[A3786]を睨み付けた。
だが人型の人工知能の[A3786]は
「桃太郎は人間の分類に入ります。人間は誰一人この惑星には存在していません」
と普通に答えた。
「なんだと…」
と鬼は少し後ろに引き少しびっくりした顔をしたが、すぐに
「そんなわけないだろーーーー!!」
と、さっきの顔はどこえやらと言わんばかりに鬼は、鬼の形相とはこういう顔だという顔をして[A3786]に怒鳴った。
「もういい!!他のやつに訊きながら自分で探す!!」
と言って鬼は去った。
「やれやれ鬼という生物は非常に気性が荒いのですね。そろそろ通常業務に戻りますか…」
そう[A3786]は呟き通常業務に戻った。
という[A3786]は人工知能という名の頭の中でシュミレーションした。
「こんな感じで通常業務に戻るべきなのでしょうが、しょうがない」
そう[A3786]が思うと、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます