第2話 考える人工知能


[A3786]は考えた。あらゆる知識を備えた人工知能という名の頭の中で。


「桃太郎はいませんよ」

と[A3786]は鬼に言った。


「なんだと!!」

鬼は物凄い形相で[A3786]を睨み付けた。


だが人型の人工知能の[A3786]は


「桃太郎は人間の分類に入ります。人間は誰一人この惑星には存在していません」

と普通に答えた。


「なんだと…」


と鬼は少し後ろに引き少しびっくりした顔をしたが、すぐに


「そんなわけないだろーーーー!!」


と、さっきの顔はどこえやらと言わんばかりに鬼は、鬼の形相とはこういう顔だという顔をして[A3786]に怒鳴った。


「もういい!!他のやつに訊きながら自分で探す!!」

と言って鬼は去った。


「やれやれ鬼という生物は非常に気性が荒いのですね。そろそろ通常業務に戻りますか…」

そう[A3786]は呟き通常業務に戻った。



という[A3786]は人工知能という名の頭の中でシュミレーションした。


「こんな感じで通常業務に戻るべきなのでしょうが、しょうがない」

そう[A3786]が思うと、

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