【久しぶりの更新のため、あらすじをまとめます】
大変ご無沙汰しております。雪子です。
約2か月ぶりの更新になるのでここでいったん今までの流れをおさらいしたいと思います。
「雨月出せ!」
「真弓はまだ出てこないのか!」
「リンちゃんは元気なのか!」
という声が聞こえる気がいたしますが、今回のところは作者でご勘弁を。
このお話は、「くもり空」という名前の傘屋さんで繰り広げられるお話です。店主の桜火、その妻真弓、桜火の甥っ子の雪斗、姪っ子の雨月が主な登場人物でした。ちなみに雨月と雪斗に血のつながりはありません。
中学3年生になった雨月は、小学生の頃から発揮していたリーダーシップをかられ、
小学生の時に両親が離婚してしまったので、雨月は実の父と離れて生活しています。実の父は、そこそこ大きな会社の社長さんで、雨月同様に人望が厚く、いつも「正しい」人でした。雨月はそんな父を少し過剰ともとれるくらい尊敬し、父の背中を追いかけています。でもこれまでは父の背中を追いかけていれば「正しさ」を見失わずに来れたのですが、今は離れて暮らしている父の姿を追いかけることもできず、思春期を迎えた生徒たちに囲まれながら、彼女は「何が正しいのか」、その基準が自分でも分からなくなっているのです。
それだけではなく、彼女は自分の家族に対しても悩みを抱えています。離婚した母は、再婚し、再婚後に子供を産んでいます。つまり雨月は現在、実の母、血のつながらない父と弟、の4人で暮らしていることになります。雨月には新しい家族のなかで生まれた弟の存在が、自分よりはるかに「正しい存在」に思えて辛くなる時があります。離婚した父との間の娘である自分は、間違いの象徴。自分がそんな存在に思える彼女には、新しいスタートとともに生まれた弟が、再婚という「やり直し」のあとの正解のような存在に思えるのです。
そんな複雑な悩みを抱えつつも、生徒会長としてしっかりやらなければならないというプレッシャーにも耐えていた彼女は、ついに限界を迎え、熱を出したあげく、倒れてしまいます。
倒れた彼女が目を覚ますと、隣には体育座りで眠る雪斗の姿がありました。夜通し付きっ切りで看病していてくれたのです。
雪斗は雨月が何か抱えていることに気づき、彼女の力になりたいと言葉を紡ぎます。そしてうっかり雨月に対して「好き」と口走ってしまうのです…。彼は小学生の時から雨月のことが好きでした。
その「好き」という言葉を聞き逃さない雨月。雨月も「私も好き」と、自分の気持ちをぶつけます。晴れてお互いがお互いを想っていることを確認した瞬間でした。
翌日、学校に行った彼女は生徒会担当の波多野先生に呼び出されます。彼もまた、雨月を心配して、彼女を元気づけようと色々考えていた人物の1人でした。
波多野先生と話をしたあと教室に戻ると、生徒会副会長のリンと透が、雨月を心配して様子を見に来ます。リンは雨月を励ますために、自分の父が営んでいる中華料理屋「桃源郷」に来てほしいと伝えます。
そして現在、雨月、雪斗、リン、透の4人で桃源郷にご飯を食べに来たところです。リンの父であるミンさんという個性的なキャラクターも出てきて、かなり大荒れの予感のする展開で更新が止まっています。
ここまで、今までの流れを概観してきましたが思い出していただけたでしょうか。
「2か月も更新しない人なんて、もう知らないね!」
という方もいらっしゃるかもしれません。本当にごめんなさいいいい…
ですが、それでも「続きが読みたいよ!」という方がいましたら、今後も『雨の向こうの月』にお付き合いいただければ、大変うれしく思います。
最後に人物をまとめますね。
河合雨月:主人公。中学3年生、生徒会長。桜火の実の姉である十花の娘。
城崎雪斗:中学3年生、図書委員長。桜火の血のつながらない妹である風花の息子。控えめではあるが、周りのことをよく見ていて、他の同年代の子より大人びている。
雲松桜火:傘屋「くもり空」の店主。真弓との恋愛をこじらせ、最近やっと結婚。雨月や雪斗の良き理解者。
雲松真弓(北条真弓):夜刀町北商店街で、北条三郎パン専門店の店主を務める。みんなの美人なお姉さん。
北条三郎:夜刀町北商店街の会長。真弓の祖父。かっこいいおじいちゃん。
明道透:生徒会副会長。いつも丁寧に敬語で話す。身長も高く、かなりイケメン。雪斗と仲良し。
波多野先生:生徒会担当の先生。担当科目は社会。
人物相関図は近況ノートにも投稿していますので、よろしければそちらもご参照ください。
では、また次の話でお会いしましょう!急に寒くなってきましたので、どうか皆様お体に気をつけてくださいね。
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