第48話 意地悪と癒し
ん…もうお昼か…
隣で吉田さんはまだスヤスヤ寝ている。
そりゃ疲れてるもんね…
なのに…私、我慢できなくて甘えちゃったし♡きゃっ♡
吉田さんの匂い…ほっとする…
久しぶりに心から休めた気がする…
久しぶりの吉田さんの温もり…
吉田さんが傍にいるだけで何でこんなに安らぐんだろう?…
昨日は悪い事しちゃったな…それにびっくりしちゃった…
吉田さんが私に嫉妬してくれるんだ…
いつも私ばかり嫉妬してたから何だか少し嬉しい…
吉田さんにとっての私はそこまでの存在になったって事だよね?
10歳近く年上なのにまるで子供みたいだったな…(笑)
おっさんなんだけど…無垢な少年みたいで…
なまらめんこいな~~~♡※
それにしても「嫌だ」か…
でも…吉田さんが後藤さんや神田さんやユズハさんの事を
話した時や感情的な表情をする時…
私もそういう気持ちを何回もしたんだよ?
分かってる?
「むぅぅ~~~!思い出すとまた私も嫉妬してきちゃった!」
私は吉田さんの頬をつんつんと触ってみる。
「んん~…沙優…むにゃむにゃ…」
ちょっと悪戯したくなってきた。
色々な所にキスマークつけちゃおうかな♡
まずは…頬っぺ…「ちゅ♡」
…瞼…鼻先…触れる感じで…「ちゅ♡」
唇をそっと…「ちゅ♡」
…起きないな…
じゃあ…耳たぶを軽く噛んじゃおうかな…
「ぱくっ♡」
耳に「ふぅ~~♡」と息を吹きかけてみる…
びっくっと吉田さんは身悶えし、目が開いた。
私は再びそっと唇にキスをした。
「おはよう♡」
「お、おはよう…」
朝から吉田さんは顔が赤くなっていた。
「ど、どうしたんだ?沙優?」
「うん?私が思い出し嫉妬したから意地悪したの♡」
「それで朝から…ごにょごにょ…」
あれ?ひょっとして…最初から気づいてた?
は、恥ずかしい…
「えっと~~~、お腹空いたでしょ?ご飯作るね?」
「ああ。ありがとう。沙優も疲れているのに悪いな。」
・・・
「ちょっと買い物に行ってくるから、ゆっくりしててね♪」
「ああ…そうさせて貰う。」
・・・
さて…ここからが本番…
私のプレゼントは昨日の物だけじゃないの♪
柏木さんにヒントを貰って考えたオリジナルプレゼントを準備しなくちゃ♪
・・・
「ただいま♪」
吉田さんはまた寝ていた。
その間に準備準備♪
・・・
「起きて♪吉田さん♪」
「うぅ…ん?沙…優?」
「アロママッサージして あ・げ・る♪」
「ん?アロママッサージ?」
「疲れている時にとっても良いんだって♪」
「じゃあバスタオルを最初にひかせてもらうね♪
その間に吉田さんはTシャツとパンツだけになってね♪」
・・・
沙優はTシャツと短パン姿で珍しくポニーテールになっていて、
ちょっと可愛くてドキッとした。
「よいしょ!
じゃあ、うつ伏せになってね♪」
「では首と肩から揉んでいきますね♪」
モミモミ…
「おお!何か良い匂いで気持ち良い…」
え?そんなに身体密着させる必要ある?
な、何気に…沙優の大きな膨らみも当たって…
ブラジャーしてない??
ちょっと不味い状況に…
後は太もも…ふくろはぎもモミモミ…
お尻と腰回りもモミモミ…
「どう?気持ち良い?」
「ああ…最高だよ…」
沙優の太腿が気持ち良い…
ま、不味い…別の意味で気持ちよくて…完全に反応してしまった…
「ふふっ…少し腰が浮いてるね…
ど・う・し・た・の?♡」
吉田さんは答えない。
「じゃあ、仰向けになって♪」
「…いや…ちょっと厳しいんだけど…」
「え~~?何で~~?(にへら~と小悪魔的な笑いしつつ)…い・い・か・ら♪」
私は強引に吉田さんをひっくり返すと大きなテントが…
吉田さんは真っ赤になっていた。
「あれ~?私に欲情しちゃったの?♡
しょうがないな~…当店のサービス外なんだけど…
吉田さんだけ と・く・べ・つ だよ♡」
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※北海道の方言
主に年下の子供とかに使う言葉
すっごく可愛い という意味合い。
この時沙優は吉田を子供のように可愛いと感じていたのでこの表現を使用。
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