第35話  沙優のおもてなし大作戦 その2

吉田さんからプロポーズされちゃった♡


世界で一番大好きな人とこれからの人生を一緒にいられる私は…

きっと世界一の幸せ者だ。


この感謝の気持ちを今度こそ完璧なおもてなしで示したい♪


どうすれば…あさみに相談しよう♪


「もしもし、あさみ?実はね♪…」

「やったじゃん!沙優チャソ!おめでとう♪」

「うん。うん。ありがとう♪でもね…」


吉田は真面目で慎重な性格なので安全日であっても〇ムをつける。

沙優はそこが少しだけ不満であった。


「そっか~、吉田っち真面目で意思強いからな~。

 …でもそういう人ほど理性が外れると凄そうだしね~。

 そうだな~この本参考にしたらどう?」


・・・


という事で…紹介された本(男性を誘う100の手法)を見てみたけど…

う、嘘でしょ?…こ、こんな!?…こんな恥ずかしい事を??

うぅ~~~でも、吉田さんを誘惑したい…

お酒の力も借りて…恥ずかしくても頑張るか!


・・・


そして結構日当日

「いってらっしゃい♪今日は早く帰ってきてね♪」

「ああ、分かった。」


・・・


さあ…今日は頑張るぞ!

よし、まず胃袋を鷲掴みだ!


お酒に合う精のつく料理をたーんと作ろ♪

・切り干し大根と鶏手羽の煮物

・牛すじ煮込み

・炊き込みご飯

・海藻サラダ

・枝豆

・冷ややっこ

・もろきゅう


うん。こんなもんかな♪

後は冷えたビールも用意して…


今日はどんな格好でお出迎えしよう…

う~ん…可愛いって褒めてくれた 〇イド喫茶のウエイトレス にしよう♪

吉田さん用に…少し…肩を出して…スカートを短めにして…肌の露出を上げて♡


う~ん…料理と恰好が合わない気がするけど…

まぁ…そこはむしろギャップ萌えを狙おう♡


よし!準備万端♪どーーーんと来い♪


・・・


「ただいま~」

「お帰りなさいませ♪ご主人様♡」

「へっ!?沙…優…?」


「はい。沙優です♪

 ご指名ありがとうございます♪

 本日は誠心誠意ご主人様を労わせて頂きますので、

 宜しくお願い致します♪」

沙優は最上級の笑顔でおもてなしを開始した。


「お…おう…宜しく頼む…」

吉田は柄にもなく照れていた。


…こ、これが噂の〇イド喫茶?高校の時に学園祭でやったと言う?

…そりゃ…優勝するわけだ…


「ご主人様?お風呂になさいますか?それとも夕食になさいますか?

 そ・れ・と・も?…ふふっ♪」

沙優は妖艶な笑みを浮かべた。


「いや…お、お風呂に入ってきます…」


「お背中お流ししましょうか?♡」


「い、いや…それよりすぐに夕飯食べられるように準備してくれると嬉しいかな…」


「かしこまりました。ご主人様♪」


・・・


ドキドキドキドキ…やばかった…理性が…

いや…マジで可愛いな…


・・・


むぅぅ~…背中流すの断られたぁ~…まだ色気が足りないかなぁ~?

よ~~~し!本気出す!お酒飲んじゃおう!もっと大胆に積極的に!


・・・


風呂から上がると既に旨そうな料理が並べられていた。

「さあ、どうぞ。ご主人様♡」

吉田は用意されている席に座った。


「今日もお疲れ様でした♪」

沙優からビールを注いで貰った。


吉田は一通りの料理を摘まむ。

「う、旨い…マジで旨い!!」

「ふふっ。良かった♡」


吉田は沙優の怪しからん恰好をチラチラ見ながら

「しかしだな…これを学園祭で本当にやったのか?そんな怪しからん恰好で??」

沙優は、少し酔ったせいか頬を赤らめて、妖艶な顔で

「さあ?…どうだったかしら?…」


「え?」

ドキドキドキドキ…


更に吉田に近づき、膝を手で優しく撫でながら

「ねえ?…どう…だったと…思う?♡」


「ど…どうって…」

ドキドキドキドキドキドキドキドキ…


「なんてね♡」

「高校生だったんだから…こんな際どい恰好してないわ♪」

「私のこんな乱れた格好見れるのは…ご主人様…いえ、旦那様だけよ♡」

「嬉しい?♡」


吉田は黙って立って、後ろを向いた。

何かプルプルしている。


あれ?失敗?これも…ダメ??

う~ん…私…魅力ないのかな…う~ん…


沙優が後ろを向いて悩んでいた所、急に

ガバッ

「え?」

吉田が急に後ろから抱きしめてきた。

ハァハァハァ…吉田の息が荒い。


「え?え?よ、吉田…さん?」

「沙…優…ちょっと…我慢できない…」


「あっ…」

吉田は荒々しく沙優の服の隙間から腕をねじ込み、沙優の乳房を揉みながら

舌を絡めて長いキスをした。


クチャ…クチュ…チュッチュ…

「ハァ…ハァ…ハァ…アッ…よ、吉田…さん…」

ハァ…ハァ…ハァ…


沙優のお尻に吉田の大きくなったものが押し当てられている。


「ハァ…ハァ…ハァ…アッ…アアッ…吉田…さん…

 今日…大丈夫な日…だから…思いっきり…して…」

ハァ…ハァ…ハァ…遂に…


バチン!

『『 え!? 』』

急に電気が消えた。


「あれ?停電?ちょっ…どうしよう?」

「とりあえず水を貯めないと水も止まっちゃうかも。」


緊急事態にそれどころではなくなり、急いで懐中電灯を探し、水の確保をした。

暫くずっと状態は変わらなかった。


パッ 電気が付いたのは2時間30分後、深夜1時になっていた。


・・・


緊急事態で冷静さを取り戻した吉田は

「なんか…色々すまなかった。

 沙優があまりにも可愛くて色っぽかったものだから…

 柄にもなくドキドキしちゃって…その…強引に…申し訳ない。」


「え?ううん。私嬉しかったよ?」


「そうか…まあでも…また停電になるかもしれないし…

 もう遅いし…今日は…その…寝るか?」


「えええ~~~!吉田さ~ん!(泣)」

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