第27話 再開前夜
高校卒業後、私は兄にお願いをして、おぎわらフーズの社員として働き始めた。
家を出て今は一人暮らしをしている。
仕事も一通り教わり、ある程度慣れてきた。
そして…明日は20歳…約束の日だ…
「昨日連絡したように、
明日の20:00に吉田っちの家で小説感想会をする約束をしたよ?
でもさ、吉田っちの家で待ってなくて良いの?」
「…うん…私達が初めて会った電信柱で…私達はまた同じように再開するの…」
「そっか…じゃあ、明日約束の時間が近づいたらまた連絡する。」
「色々と協力してくれて、ありがとう…あさみ。」
「何言ってのさ!私達マブダチじゃん!」
「うん…」
本当にあさみには感謝している…
…待っててね…吉田さん…
…今日…眠れるかな?…
・・・
翌日、私は遂に東京に来て、ソワソワしつつあさみからの連絡を待った。
「沙優チャソ!今吉田っちから連絡来たよ。
コンビニとかも寄るなって言っておいたから…3分以内にそっちに着くよ。」
「うん…ありがと…あさみ、じゃあ切るね。」
あの時と同じ場所で同じ姿勢をしながら静かにその時を待つ。
ドキドキドキドキ…胸の高鳴りが止まらない…
あの時と違う所もある。
服装は…学生服ではなく、大人らしいカジュアルな服装…
年齢は…私は今日で20歳になった…
職業は…高校生ではなく、私はもう社会人…
私は約束通り…大人になった…
コツコツコツコツ…微かに…足音が聞こえる…
あの時と…同じ…暗闇の中で感じた一筋の光…
最初に言う言葉はもう決まっている…あの時と同じ言葉を私達は交わすの…
…ああ…長かった…やっと…会えるね…
第二章 完
・・・
そして物語は 「第1章 2年後… 第一話 再開 その1」 に続く
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第二章はPVが1000になってから本格的に執筆しますと言いましたが
本日☆マークが増えて…嬉しくなり、一日中ずっと執筆活動しました。
(まあ徐々に書いていたので全て今日仕上げたわけではありませんが…)
そして自分なりに第二章書き終えました。
PVが伸びなくても、こんな拙い文章の私でも読んでくださる読書がいる。
感謝しかありません。その人たちの為にも第二章一気に公開する事にしました。
本編の最後の場面。
皆さんはどう感じたでしょうか?
私は自分の勝手な妄想で書きました。
沙優は、吉田が強く望んでいた普通の高校生活を自分の努力で手に入れたと
私は信じたかったんです。
家出してお金がなくなってから吉田と出会うまでの沙優の道のりは、
彼女の辛い心情を鑑みると切ないですが、
決して社会では認められる道のりではありませんでした。
又、吉田と出会って生活した日々も社会では認められるものではありません。
だからこそ沙優は社会で認められる…正しい形で同じ出会い方を再現したかった…
やり直したかったのではないか?と私は感じました。
そういう想いを込めて…私は第二章を描き切りました。
皆さんはどう思いましたか?
同調、反対・・・色々な意見があると思います。
良ければ評価と共に意見をくださると嬉しいです。
☆1だけでも評価してくださると自分の励みになります。
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