81.泥と涙

 〈ペリディジョン・マッド〉の魔法でできた沼地に、リリンは座り込んでいた。

 軽鎧も身体も泥だらけだ。


「……っていう、まあ、こういう事情だったの」

「……」

「ちょっと聞いてる? もしかして寝てるの?」

「起きている。寝てるわけがないだろ」


 一方のエフォートも、地面に仰向けに倒れていた。

 魔力枯渇マインド・エンプティで気絶寸前だったが、なんとか気力を振り絞り、リリンの話を聞いていた。


「だったら、何か言ってよ」

「何を?」

「何をって……エフォートが聞いてきたんでしょ!? シロウのこと話さなかったら、あたしのこの腕を斬り落とすって!」


 リリンが掲げた右手の甲には、消失したはずの奴隷紋が、新たに刻まれていた。


 ***


 〈魂魄快癒ソウル・リフレッシュ〉により、一度は強制的に隷属魔法を解除されたリリン。

 だがリリンは、信じがたい奇跡を起こした。

 彼女の魂と肉体から離れて消え去ろうとしていた隷属の戒め、その魔術構築式スクリプトを自らの意思で物理的に・・・・掴み取り、そのまま右手に定着させたのだ。

 消え去る直前の欠片のような構築式スクリプトでは、主人に背けば罰則術式を与えるような効果は当然ない。

 つまり、紋章が形骸的に残っているだけだ。

 黒の幼女、魔王の分体がシルヴィアの胸に残したハリボテの奴隷紋と似たようなものだった。


「まったく、昔からお前は頑固だな」

「あんたに言われたくないわ」


 二人ともに全力を使い果たし、リリンの方は剣まで砕かれた。

 とてもではないが、戦う力はともに残されていなかった。

 だがエフォートは、「それでも風魔法のひとつは使える、シロウに拘る理由を話さなければ、その腕を斬り落とすぞ」と脅したのだった。


 ***


(ケノンを使うまでもなく、エフォートにそんなつもり無いって分かったけどね)


 魔力枯渇マインド・エンプティまで起こし、ここまでリリンに拒絶されながら、それでも約束を守り自分を奴隷から解放したエフォート。

 もう何も話さないわけにはいかないと、リリンはようやく覚悟を決めた。


 シロウがいかにしてこの世界に転生し、「世界を救う勇者になる」ことに固執し、女たちを囲み、これまでのような非常識な行動をとってきたのか。

 シロウの過去、リリンが語るその話は長くなった。

 彼の前世はリリンにとって予備知識のない異世界の出来事で、適切な言葉がこの世界に存在しないものも多かったのだ。

 それでもリリンは精霊ケノンの〈精霊の声〉で知ったニュアンスを、なんとかエフォートに伝えることができた。


「……ゲンダイニホンの常識が、ライトノベルを通してしか分からないが」


 話を聞いて沈黙していたエフォートは、やがてゆっくりと口を開いた。


「シロウの前世は、確かに酷いものだったんだろう。心が歪んでしまったのも無理はないかもしれない。だが」


 寝転んで夜空を見上げながら、エフォートは続ける。


「俺たちの世界だって、残酷で凄惨だ。親に捨てられた子など大勢いる。ラーゼリオンの王都ですらスラム街が存在して、騙し騙され生き抜くしかない子ども達ばかりだ」

「これは個人的な話なのよ。もっと酷い思いをした人がたくさんいるからって、彼の苦しみが減るわけじゃない。ケノンが伝えてくれたシロウの絶望は、とてもとても大きいものだったわ」


 反論するリリンだったが、エフォートの落ち着いた口調は変わらない。


「個人的な話か。なら、たとえばミンミンだって戦災孤児だ。女神の件がなくとも恵まれた環境とはとても言えない。ルースは雑種モングレルと蔑まれる生まれつきの奴隷階級で、リリンだって親が失脚しただけで、戦争の捨て駒にされる剣奴にされた。みんな本人たちに咎はない、理不尽で悲惨な話だ」

「あっ……あたしは、でも、それは」

「だから辛い過去を持つ彼女たちも、力を得たら今度は奪う側に回ってもいいと、そう言うのか?」


 リリンは黙り込むしかない。


「そんなものは免罪符になりはしない。今の話を聞いて、ますますシロウにこの世界を渡すわけにはいかなくなった。俺は必ず、あの男より先に魔王を倒す。邪魔をしてくるなら、勇者を殺す」

「……」


 二人の間に長い沈黙が流れた。

 やがて、リリンが口を開く。


「……あたしは、だからシロウを許してほしいなんて思ってない」


 声は小さいが、はっきりと告げた。

 エフォートは起き上がって、幼馴染を見つめる。


「じゃあ、なんだ」

「あの人を、もう一人にさせたくないだけなの」

「同情か? ならリリンは、世界中にいるシロウ以上に不幸な人たち全員を、助けて回るのか?」」

「ずるいよ、そんな言い方」

「そういうことだろう」

「へ理屈。昔っからそう。なんかあるとすぐに理屈であたしを言い負かして」

「そんなことは」

「あったね。もう五年も前だから覚えてないんでしょ」

「わっ……忘れてたのはそっちの方だろ! 俺がどれだけ、約束を果たす為に」

「そうだね、ごめん!」


 突然、ばちゃん! と泥沼の中に顔を突っ込んで、リリンは頭を下げた。

 あまりに突飛な行動に、エフォートは慌てる。


「ばっ……な、何をやって」


 焦って駆け寄ろうとするエフォート。

 だが魔力枯渇マインド・エンプティによる極度の疲労は足をもつれさせ、エフォートもリリンのすぐ目の前で、頭から泥に突っ込んだ。


「ぶっ」

「ははっ、何やってるのエフォート。あははっ……」

「……うるさい」


 自分も泥だらけの顔で、ケラケラと笑うリリン。エフォートは思わず顔を赤らめた。

 そして。


「……まだ、隠していることがあるだろう」


 幼馴染の言葉に、リリンは笑うのをやめる。

 エフォートは泥にまみれたまま、真剣な表情でリリンを見つめていた。


「同情だけで、罰則術式の痛みに耐えられるものじゃない。他にも理由があるんだろう?」

「……ないよ。あたしは情の深い女なの。シロウが可哀想だからって理由だけで行動する、馬鹿な女なのよ」

「エルミーにそう言われたんだってな。馬鹿な女だと」

「っ……エルミー、あいつどこまで話して……」

「あのエルフ、たぶんリリンと話したことは全部話していったぞ。君は『シロウの前世に自分も無関係じゃないから、見捨てられない』と、そう言ったそうだな」

「……エルミーぃぃぃ」

「あれで、お前のことを心配していたんだ」

「自分は好き勝手しておいて!」


 リリンは頬を膨らます。

 エフォートの目は鋭いままだ。


「リリン。君がアイツの前世に無関係じゃないとは、どういうことだ?」


 リリンは答えに詰まる。

 エルミーに最後までは打ち明けないで本当に良かったと思っていたが、ここに至ってエフォートは、この質問に答えるまでリリンを問い詰めるのを絶対に止めないだろう。

 どう対応するのが一番いいのか、リリンは頼りない自分の頭で必死に考えた。

 そして。


「……あたしは、前世のシロウを見捨てた女の生まれ変わりなのよ」


 ギリギリまでは話すことにした。

 自分より遥かに頭のいいこの幼馴染の追及を、完全にはぐらかす事はできないだろうと。


(賭けに近いな、これ)


 一方エフォートは、リリンの答えに硬直していた。


「な……ん……だって?」

「女神っていい性格をしてるよね」

「ちょ、ちょっと待ってくれ……意味が分からない。リリンも転生者? そんな記憶があるのか!?」

「あるわけないじゃない。ケノンの力で聞いただけ。他人の話を聞いてるみたいな感覚だけど……自分でも矛盾してると思うけど、たぶんそうなんだろうなっていう、実感みたいなのもあるんだ」

「『たぶん』に『だろう』に『みたい』って……本当なのか、それは?」


 エフォートは頭を抱える。

 魔力枯渇マインド・エンプティですぐにも気絶しそうなギリギリの精神力で、さすがの王国最強魔術師でも、そろそろキャパオーバーだ。


「少なくとも、あたしはケノンの〈精霊の声〉は疑いようがないと思うよ」


 率直に答えるリリン。

 エフォートはため息をつく。


「いや、疑ってくれ。昨日今日手に入れた力だろう」

「やだなあ。もうかれこれ七日くらい経ってるよ?」

「そろそろ本気で手が出るから、リリン」


 エフォートは、まるでエリオット王子と話している気分になってきた。

 魔力に余裕があれば、反射壁のひとつやふたつ、ぶつけていたかもしれない。


「……リリンの言うことが仮に事実だとして」

「仮にじゃないよ。事実だよ」

「黙って。ならリリンがシロウの傍にいようとしているのは、罪悪感からなのか?」

「……罪悪感だけじゃない、けど」


 リリンは、シロウと過ごしてきた五年間を思い出す。

 何度も寝所をともにしてきたが、彼は絶対に手を出して来なかった。

 そしてよく、悪夢にうなされていた。

 捨てないでくれ。

 行かないでくれ。

 裏切ったのか。

 もう要らないのか。

 女神に祝福され無限の魔力を持ち、不死身で万能な能力を持ったシロウ。

 それだけの力がありながら、悪夢に怯える姿はまるで子どものようだった。


「……」


 リリンは答えずに、顔を背ける。

 エフォートは深くため息をついた。


「……リリン。俺はさっきの戦いの前に、幼馴染の関係は今日で終わりだと言ったな」


 視線を逸らせたまま、リリンはビクンと肩を震わせる。

 エフォートはその反応を認めながらも、続けた。


「それでいいのか? リリンがシロウの元に戻るなら、俺たちはまた敵同士になる」

「……エフォート。あたしも言ったでしょ。いつまでも幼馴染面しないでって」


 リリンは顔を上げて、エフォートを正面から見返した。


「あたしはシロウの元に戻る。彼との繋がりは無くさなかったし」


 右手の甲に残った形だけの奴隷紋を撫でる。


「彼も安心すると思う。……それで、シロウとエフォートが戦わなくて済むように、頑張るよ」

「えっ」


 リリンの瞳には、改めての決意が宿っていた。


「エフォートとこうして話せて、少し楽になったよ。シロウとあたし達のこと、許してくれなくていい。魔王も、エフォートたちに倒してほしい。あたしはなんとか、シロウがこの世界を手に入れるのを諦めるように頑張るよ」

「……本気か?」

「うん。そこにシロウの幸せはないと思うし」


 エフォートの目にも、リリンに迷いはないように見えた。


「ならリリン、君の幸せはどうなる? あの男の傍にいることが、君の幸せなのか」


 ストレートな問いにリリンは一瞬だけ顔を歪めたが、彼女の答えは決まっていた。


「何言ってるの? あたしの幸せなんか、あんたが気にする必要ないでしょ」

「それは」

「今日であたし達の幼馴染の関係は終わり。最後に答えて、エフォート」


 リリンは立ち上がった。

 泥に汚れた姿で、エフォートを見つめる。


「約束を果たした今。あたしとラーゼリオンのお姫様、どっちが大事? どっちが好き?」


 エフォートは息を飲んだ。それからゆっくり吐き出す。

 そして、リリンの右手を指差した。


「……約束を果たしたって言えるのか、それ」

「言えるでしょ。分かってると思うけど、隷属魔法は一度ちゃんと解除された。コレはあたしが自分の意思で、また掴み直したんだ」


 そう言って右手をヒラヒラさせる。


「それに安心して。この状態ならもう、罰則術式の効果なんか全くない。あたしは自由だよ、分かってると思うけど」


 笑顔を見せたリリン。

 それはかつてエフォートが失い、もう一度逢いたかった幼馴染の笑顔だった。


 エフォートは立ち上がり、幼馴染の顔を見つめ返す。

 彼の答えも、もう決まっていた。


「……俺が今一番大切なのは、サフィだ」

「オッケー。その答えが聞きたかったよ」


 栗色の髪の剣士が、神速で動いた。


「えっ?」


 予測しなかったタイミングで動かれ、身体は疲労の極地。

 エフォートにはまったく反応ができなかった。


「……っ!!」


 幼馴染の最後のキスは、泥の味がした。


「あははっ、反射できなかったね、最強の魔術師さんっ!」


 唖然としているエフォートに、リリンは笑いかける。


「お姫様と仲良くね。もうシロウには邪魔はさせないから。あたしも二度と会わなくていいように、頑張るからね。バイバイ、エフォート!」


 そしてクルリと背を向けて、躊躇うことなく駆け出した。


「まっ……待て、リリン!」

「シェイド!!」


 栗色の髪の少女。

 その姿が、夜の林の陰に溶けるようにかき消えた。


「……リリン、ありがとう」


 エフォートは呟くと、膝から崩れ落ちた。


 ***


 気配を消して、リリンはもうすぐ夜が明ける山中を駆ける。


(……賭けには勝てた、かな。最後はちょっと強引だったけど)


 リリンはペロリと、自分の唇を舐める。


(これくらいの役得は許してね。ごめんエフォート)


 シロウの元に戻る為、リリンは駆ける。

 彼女にはやるべきことがあるのだ。


(エフォートは、あたしがゲンダイニホンからの転生者だって言っても態度は変わらなかった。そこは心配する必要なかったな)


 そして、それ以上に突っ込んで聞かれることもなかった。

 魔力切れを起こしていたエフォートは、思考力も落ちていたのだろう。


(大丈夫。このままあの二人が関わらなければ、これ以上不幸なことは起こらない)


 そしてシロウの傍で、二人がもう会わないようにするのが、リリンの役目だ。

 必ずやり遂げなくてはならない。


(さよならエフォート。もう二度と会いませんように)


 少女が流す涙を知るものは、闇と平穏の精霊たちだけだった。


 ***


「フォート!」


 もう空が白んできた時刻。

 エフォートは木の枝を杖にして身体を引きずるようにして、ようやく戻ってきた。


「ごめん、サフィ……待たせた」

「大丈夫っ!? フォート!」


 駆け寄ったサフィーネに、泥だらけのエフォートは抱き着くように倒れこんだ。


「えっ? わ、ちょ、待ってフォート!」

「お姫さん!」

「待って待って、お父さんっ!」


 追ってルースとミンミンが駆け寄り、エフォートと一緒に倒れそうになったサフィーネを支えた。

 ちなみに、エリオットは大の字になって大いびきで爆睡中だ。


「もう……朝、だな。疲れてるだろうに……徹夜させて、すまない」


 エフォートは、もう閉じてしまいそうな瞼でうつらうつらしながら、信じて待っていてくれた王女に詫びる。


「そんなのいいから! リリンと何があったの? エフォートは大丈夫なの!?」

「お姫様、お父さん魔力枯渇マインド・エンプティを起こしてる。もうすぐ気を失っちゃう!」


 ミンミンはエフォートの状態を判断して、慌てた。

 体力回復や怪我の治癒ならともかく、ミンミンに魔力のパサーはできない。今のエフォートを助けることはできないのだ。


「フォート……リリンに無理矢理、〈魂魄快癒ソウル・リフレッシュ〉を使ったのね」


 サフィーネは腕の中のエフォートを心配そうに見つめる。


「ああ……それで、サフィ……リリンのことなんだが……」

「待って。報告なんか後でいいから、もう休んで!」


 サフィーネはエフォートを遮ると、ルースとミンミンに振り返った。


「ミンちゃん、ガラフ君を呼んできて!」

「うん!」

「ルースは、フォートのことを背負って……えっ?」


 サフィーネごとエフォートを抱えていたルースが、ゆっくりと力を抜く。

 当然、王女は一人では支え切れずに地面に座り込み、倒れるエフォートを膝枕するような格好になる。


「ちょっと、ルース?」

「何やってるの!?」


 慌てるサフィーネとミンミン。

 ルースは構わずに羽織っていたマントを、王女とエフォートにかけた。


「陽も登ってきたし、風邪ひくこともないだろ」

「ルース?」

「ミンミン、ガラフはゆっくり呼んどいで。アタシはエリオットの兄さんを担いで戻るからさ」

「あ……」


 ミンミンはルースの意図を察すると、エフォートを一目見てからコクンと頷いた。

 ルースは薄く笑うと、サフィーネに声をかける。


「お姫さん、レオニングは今すぐお姫さんに聞いてほしいことがあるみたいだ。キャンプの方は任せて、少しゆっくりしといで」

「で、でも、フォートを早く休ませないと」

「話を聞いたらそのまま寝かしちゃえ。様子見て迎えに来るからさ」

「待ってよルース!」


 ルースはにっこり笑うと、爆睡中のエリオットを抱え上げ、心配そうなミンミンを連れてキャンプの方向へ歩いて行った。


「……ルースに……気を使われる、とはな……」

「フォート、もういいよ。眠って? ガラフ君が来たらパサーしてもらうから、それまでゆっくり」

「サフィ、聞いてほしいんだ」


 エフォートは頭を撫でてくれるサフィーネの手を取り、懸命に話す。


「約束は果してきた。俺は、リリンを取り戻したんだ。あの笑顔を、取り戻したんだ」


 胸がチクリと痛むサフィーネ。


「……うん。良かったね、ずっとフォートはその為に、頑張ってきたんだもんね」


 だが表情には出さずに、祝福の言葉を送る。

 それで、隷属解放されたリリンはどうしたのか?

 シロウの元に帰ったのか。

 それとも自分たちと一緒についてくるのか。

 聞きたいことは山のようにあったが、今はエフォートの話したいことだけを、話させることにする。


「ああ、サフィが助けてくれた、おかげだ……ありがとう」

「どういたしまして」

「だから、今度は……サフィの夢を、叶える番だ」

「えっ?」


 エフォートはサフィーネに膝枕されながら、その頬に掌を伸ばした。


「サフィの夢は……俺なんかより、もっと大きい。この世界から……奴隷制をなくして、すべての人たちを自由に、するんだろ? そうしなきゃ……自分も自由になっちゃいけないって……思ってるんだろ」

「……うん」


 ぽたっと水滴が、王女の瞳からエフォートの顔に落ちる。


「サフィ……今度は俺が、力を貸す番だ……一緒に、夢を叶えよう。魔王を倒す事なんか……俺たちにとっては、通過点だ」

「うん……うん……ありがとう、フォート……ありがとう……!」


 これまでだって、ずっとエフォートの力を借りっぱなしだった。

 申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 そう思うサフィーネだったが、今はエフォートの言葉がただただ嬉しくて、頷くことしかできない。


「……サフィ」

「うん?」

「君が、好きだ」


 エフォートは最後に残された力で手を伸ばして、サフィーネの頭を引き寄せる。


「んっ……!」


 王女と魔術師が交わした二度目のキスは、涙の味がした。

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