第6話 緑とちっぽけ

緑の道に歩いていると段々緑たちが大きくなりした。いいえ、私がちっぽけになっていったのかもしれません。


木漏れ日の降る光の道をゆきます。雑草の茂みを、街路樹の林をゆきます。花びらのふんわりに腰かけて、ひと休憩。


もしも世界がこんなにも緑でしたら、もう少し優しくなれるのかもしれません。


もしも世界がもう少し優しくなれましたら、こんなにも穏やかな気分で満たされるのでしょうか。


少し思案をして、私はまた歩きだしました。

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