第4話 小さな風
東の空の雲が赤くそれからグラデーションして少し夜を残した西の空へと朝焼けを創り出していました。
小さな風が頬のそばを通り抜けて、近くの木の葉っぱを揺らして遊んでいました。はたと思って小さな風に囁きました。
「ねえ伝えてくれるかい、小さな風さん。もしも星の子どもに会ったら。元気でいてねって伝えてくれるかい?」
小さな風はへへんと笑ってグラデーションの空へ高く高くと飛んでゆきました。
そのあとを見送って、私はまたゆっくりと歩いてゆくのでした。
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