挙手
「え…」
俺とシンヤは二人して顔を見合わせた。
俺らの会話に突如として入ってきた女は俺らインキャコンビとは一線を画した女子。
典型的陽キャ女子っ!
「話は聞いていたわ。
というかもう、盗み聞きね。なかなかに面白そうじゃないの!その偽の恋人役、あたしが引き受けてあげようじゃないの!」
「ま、マジで…!?」
またしても、陰キャコンビの発言がはもった瞬間だった。
ろくに話したこともない、見るからにビッチ(失礼な表現)女子が、俺のニセコイの恋人役に今、まさに立候補していた。
「えーと、なんでまた?それに、なんか、
条件があるって、、
難しい条件なら、遠慮しとくよ」
俺は近づけられた可愛い顔から逃げるように、身体をずいずいっと、後方に反らせた。
結果的に、シンヤに近づくことになったが、
まぁ、致し方ない。
女に近づかれて、顔赤くするより、ふつーに
マシだ。
「ふふん。逃げなくてもいいじゃない。
条件なんて、簡単なものよ。そう、かつて、
神童と呼ばれたあなたなら、ゆうにクリアしてしまうものだわ」
なんか、こいつ。
小学校、別だったのに、俺の昔の噂を知っていやがるっ…!!!
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