指摘

「ちょっと氷室さん、わたしの幼馴染、

シンジに何か用があるわけ??」


「今、何喋ってたのか教えてよね」


オロオロしつつも氷室さんに詰めよってた。


「は?わたしがシンジくんと何喋ろうがあんたには関係ないでしょう?」


「な、、、関係ありアリだけど!

だってうちらは長年の幼馴染で、隠し事なんかお互い一切なくて、今のいままで上手くやってきたのよ?しかも、シンジくんとか、名前呼びとかふざけないでよ!!」


「別によくない?なんであんたに名前呼びを指摘されなきゃなんないわけ?誰が誰を、

なんて呼ぼうが別にいいでしょう」


確かにそうだよな。

学園のマドンナ、氷室レナの言う通りだと思った。


「それに、なによ、あんたもしかして

手作りのお弁当かなんかシンジくんに作ってきたわけ??おかしくない?いや、もうおかしいでしょう。だって、あんた最近、

藤島くんと付き合い出したんだもんね。

どうして、シンジくんにお弁当をあげようとしてるんだか理解不能だわ」


「今、シンジくんはあんたと付き合っているわけじゃくて、フリーなわけでしょ」


「私がシンジくんと何か喋ろうが一緒に帰ったりしようが、デートしようが、あんたに何か言う権利はないでしょ」


全くもって正論だ。

まだ俺はそこまで誘われてないけど。

というか、氷室さんとも距離を置くつもりでいるけど。シンヤのことがあるし、

そもそも俺の好みの女ではないし。

頭が良すぎてついていけないし、ここまでの会話を聞くにつけ、マドンナは気が強いってことが判明したし。




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