弁明
「たまたま拾って、誰のか分かんないからさ、その、、」
「取り敢えず、洗濯してアイロンもかけて
もしかしたら氷室さんのかと思ったけど、
まぁ、最悪、学校で渡せば事足りるかなって」
適当な言い訳を並べて俺は事なきを得たかった。
「...っ、これじゃあ、何のために落としたのか分かんないわよ...」
え、やっぱわざとなのか...
俺が氷室さんから視線を外すと、
またしても、厄介な来訪者が成績最下位のクラスにやって来た。
しかも、厄介なお弁当箱と袋(お弁当の入ったトートバックとも言う)を持参して。
「シンジ、おっはよーう!なんで家に呼びに来てくれないのようっ...て...?」
「な、なによあんた。
氷室さんがなんでシンジのとこに来てるわけ???」
驚き、慌て。
幼馴染、橘ヒナタは今日も今日とて
様子がおかしかった。
学園のマドンナ、氷室レナを前にして
恐怖に慄き、震え...まではいかないが、
怪訝な?というか変な表情をみせていた。
取り敢えず、幼馴染は何を思ったか、
トートバックを俺の机の上に静かに置いたのだった。それから、氷室レナに詰め寄っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます