相談
見て見ぬ振りするか、
ハンカチそのままにして立ち去るか...
散々迷って
はぁ。と思いつつも腰を落とし
桜色のハンカチを手に取ったあと、
俺はシンヤに電話をかけた。
「多分だけど。俺、氷室さんのハンカチだと
思われるハンカチを拾ったんだよね」
「それで?携番を教えてもらったんなら
かけてみればよくね?てか、おまえすげえな。噂だと氷室さんの携番知ってんの誰もいなくて、お前だけってことになるぞ」
「え、マジ!?そんなにガード固い女子なの??俺にはすんなり携番を教えて立ち去ったぞ」
「すげぇな!脈あるんじゃないのか!?言っとくけど、
氷室さんは一応、学園のマドンナだけど、
別名、氷の令嬢だかんな。ツンツンして素っ気ない、冷たい女の子なんだからな。
美少女だけどさ」
「素っ気なくはなかったな。
ボディータッチもされたぞ。胸に手をおかれて
トーンと軽くたたかれた」
「羨ましい...!!シンジいいなぁ!
ぜってー、氷室さんてば、おまえのこと気になり出した系じゃないか!もういっそ、電話かけて連絡取り合って仲良くなっちまえよ!俺、応援するぞ!!」
「うーん。それなんだけどな...」
「どうしたシンジ!?気が進まないのか?幼馴染、橘ヒナタと距離を置くチャンス!
更には幼馴染をイケメンに取られた傷を癒す絶好の機会じゃないか...!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます