慰謝

外に出ると太陽の光が眩しかった。

時刻は一時をちょい回ったところ。

ま、日が一番高くなるちょっと前といったところか。


シンヤが罰の悪そうに俺を慰めた。


「ラーメン奢ってやるよ。

お前、好きなやつ頼んでいいから。トッピング全部乗せとか食べてもいいからさ!

な、元気出せよ」


「ごめん。せっかくだけど食欲ない...なにも食べたくないわ」


「そうか...」


「なぁ、今のって、多分、デートだよな?

藤島と俺の幼馴染のヒナタはデート

してたんだよな?」

「シンジ、元気出せよ。

もしかしたらデートじゃないかもしれないだろ?ただ、一緒にゲーセンに来てただけ、

それだけのことかもしれんだろ...?」


「あんなにぴったり座るか??

ただの男女があんな、肩を寄せ合って座るか?」


「........」


俺の親友であるシンヤは困り果てた顔をした。


しばらくの間、黙ってて。

俺の顔を申し訳なさそうに見た。


「おまえがラーメン食べて帰らないんなら。ここで帰るわ。明日、学校でな...!」


シンヤは逃げるように、帰って行った。


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