奪取

こんなことがあった翌日。

俺と、

いつだって一緒に帰ったり、登校してた幼馴染。でも藤島のやつに取られたと思った。

ヒナタには長年、告白もできずにいた。

だって、俺は陰キャだもん。

でもヒナタとはほぼほぼ、朝も帰りも一緒だった。それは幼稚園の頃から変わらなかった筈なのに。

すぐ隣に住んでいるヒナタを呼びに行くのは俺の役目。

俺がいつも、ヒナタの家まで行って、

呼び鈴を鳴らす。

おばさん、つまり、ヒナタママに挨拶をしてからふたりで登校する流れだった。


「おばさん、おはようございます!」


「あ、シンジくん、おはよう。

待ってて、ヒナタ、今、呼んでくるからね」

「はい!」

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