知らない天丼だ、、、
天は体に鋭い痛みがはしり、それと同時に「いてっ」といいながら目を覚ます。
隣にはぷらが重症を負いつつもベッドで休んでおり、てんは助かったんだと安堵する。
(せっかくやから知らない天井ムーブしとこ)
てんの優先度は痛み<イキリ、のために天井を見て知らない天井だ、、と言う小説テンプレをする為に再びベットに眠り、そして再び目を開ける。
病室かと思われる部屋だから白い天井を見るのだろうな、などと惨殺系が混じった世界を忘れて再び目を開けるとーーーー
知らない天丼が天井に刺さっていた。
「、、、、知らない天丼だ、、」
てんは満面の笑み、賢者のような優しさでみな包まれてしまいそうな、抱擁力のある顔でそう呟いたあとに光景が理解しきれず目をギンギンにさせ大声で叫んだ。
「はああぁあああ!?!?なんで天井に天丼あんだよ!!おもんないなんてレベルじゃねぇぞ!!てん↓めぇぇ↑なぁ↑にしてん↓だぁぁあ!?
「しらない、、てん、、どん、、?」
いつ起きたのか、ぷらもそういい天井を見つめていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2人が叫び終わり痛みを思い出しのたうち回り落ち着いた頃に一人の女性が様子を見に来たのか、天とぷらに声をかける。
「目を覚ましたようで何よりだわ、あんな化け物の攻撃を耐えるなんて信じらんない」
そう言った彼女の見た目は赤い髪に凛とした目をしており、かわいいより美人という顔立ちをしていた。そんな彼女をみたてんとぷらはこそこそと聞こえない声で
「ごっつかわええやんけ」
「今夜はこれでいいや、、、」
「まてぷら、早まるな」
というなんとも汚い会話をしていた、救いようのないドクズである。
…しかし、ぷらはふと何かを気づいたのか話すのをやめて彼女を警戒しはじめた、「どうした?」と天は小さな声で言うと小さな声で怯えながらぷらは答える。
「…こいつ、感染してて後で発症して人殺すキャラや、、ほら、[ほのぼのスローライフ]ってやつ」
「、、!?あのタイトル詐欺ゲーの!?」
そう、このキャラはぷらの持っている漫画のひとつ[ほのぼのスローライフ]のキャラの1人であり、後にゾンビになり主人公を殺すトラウマキャラになってしまうのだ、ちなみにぷらはタイトル詐欺に泣かされ、天はぷらが神作と言った詐欺によって泣かされた記憶がある。
「?2人で何話してるの?」
そういい赤髪の少女は心配しててんとぷらに近ずく、するとぷらの顔が描いてる人が変わったのか?となるほど豹変し、大声で彼女に
「近ずくんじゃーァネェぞこのあまッ!!こい!!俺のスタンドッッ!!」
と言い放った………
…………
「スーッ、、えっと、、気が動転してるみたいだからまた来るわね、、」
お互い硬直してからどのくらい経ったのだろうか、お互い無言の時間が続き、それに堪えたのかそう彼女は切り出し、変なものを見る目をしながらも優しい言葉をかけ、そのまま病室を出ていった。
「ごめん、、やっぱつれぇわ、、」
「さすがに俺から見ても痛かったぞぷら、ノグディスにも謝れ」
「だって俺たちのトラウマキャラだよ!?怖いじゃん!!」
「おれがトラウマを背負ったのはお前の神作という嘘のせいなんだけどね?」
ひと通りそんな言い合いがあったあとに仲直りし、一緒に天井に突き刺さった天丼を食べた。天井に突き刺さった天丼は天丼の味をしていた。
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