踏まれても咲く花

運悪く山道の、人の踏み跡に生えてしまう植物がある。疲れた登山者には山道に生えた小さな植物を避ける余裕はないから、そんな場所で芽を出せば当然登山者に踏まれる事になる。人に踏まれても折れても又芽を出すのが雑草の強さなのだが・・そこを又踏まれて、最後には歪んだ形で花を咲かせている。山道に生えてしまった植物は実に哀れだ。


そんな雑草のユキザサを救出し、持ち帰って鉢に植えたのが4年前の事なのだが、今年は20株に増えて沢山の花の蕾を付けている。その蕾の開花が始まったので紹介したい。開花と言って花の一つ一つは数ミリなので左下に拡大写真を挿入して置いた。

(画像へ・・)

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16818093075490486001


この花弁が笹の葉の上の雪の結晶のように見えるからユキザサと言う名が付いたことは、以前の雪笹ゆきざさのページで書いたと思う。


このユキザサは標高900メートル付近の登山道で登山者に踏みつけられていたものを持ち帰ったものなので、標高の低い海沿いの我が家でのユキザサの開花は現地より2週間ほど早い。ユキザサは夏には緑色の実をたくさん付けて秋にはそれが赤く熟すのだが、残念ながら我が家の庭は海沿いの標高が4メートルだ。気温が高過ぎて、夏に全て実を落としてしまう。


登山道で私に救済された1株のユキザサが、我が家の超過保護な環境ですくすくと育ち、4年で20株に増えたのだが、来年は何処まで増えるのだろうかと、少し心配している。



以前に書いたユキザサの満開の画像も参照していただきたい。

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16816927862750918947

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山道を歩きながら・・🌳🌼🌼🌳 紅色吐息(べにいろといき) @minokkun

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