夾竹桃 (猛毒注意!)
以前の事であるが、フランス人がデカイ牛肉を木の枝で串刺しにして、BBQで焼いて食べたところ7人がその木の枝の毒で死亡したという記事があった。同様の事がアメリカでも有って、近くに生えていた太い木を切って、子牛を串刺しにして丸焼きにして食べたところ、BBQに参加した多くの人々が食中毒になり、その内4人が亡くなったというのだ。
その木の枝と言うのが夾竹桃なのだ。
(画像へ)
https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330668094355291
日本では、その辺の木を切って肉をぶっ刺してBBQをするという習慣がないため死者は出てないようだが、小枝を切って箸として使ったために中毒した事例があるから注意が必要だ。夾竹桃はオレアンドリンという有毒物質を含んでいて、このオレアンドリンは同じ重さでは青酸カリより殺傷力が高いのだ。根や葉・枝・花の全てに毒があり、5,6枚の葉を食べても中毒するそうだ。
そもそも日本には夾竹桃が多過ぎるような気がする。庭木や街路樹や生垣として普通に植えてあり、おそらく誰でも見たことがある植物だ。夾竹桃は園芸として輸入されたもので、日本には自生していない。しかし繁殖力が強く今では各地で野生化している。
花はピンク・白・黄色・オレンジが存在しとても美しい。見掛け重視の日本だからこそ、こんなに沢山植えられているのだろう。見掛け以外の事にも注意を払わないと、その内大変なことになりかねないと、私は心配をしている。
夾竹桃(キョウチクトウ)の名前の由来は、葉が竹に似ていることと、花が桃に似ていることだ。漢名の「夾竹桃」を音読みしたのが語源で、「夾」は「笹の葉のように幅が狭い」という意味だ。
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