ノギク (野菊)
野菊と言えば、伊藤左千夫の小説『野菊の墓』を思い出す。よほど日本人に好まれる小説のようで、これまでに役者を替えながら何度も映画化されているのだが、しかし、野菊と言う植物は無い。
日本にはキクに似た花を咲かせるキク科の植物は約350種もあり、野菊というのはそのような植物の総称として使われているのだ。
(画像へ)
https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330663395176257
良く見られる野菊のひとつがヨメナであるが、ヨメナですら数種類の近似種があり区別するのは簡単ではない。実際には複数種が混同されてヨメナと呼ばれているようなのだ。
秋になりキノコを探して山道を歩くと、日当たりの良い道沿いには何処にでも野菊の花が咲いている。とても強い植物なので車道や駐車場の縁など、ちょっとした隙間に生えて小さな花を咲かせる。
小さな花はちょっとした風にも花を揺らし秋の風情を醸し出しているのだが、遠くの景色に気を取られているのか、誰も目にとめない。
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