忘れるという事は人間にとって　良くない記憶から自分の心を守るための　大切な能力なのだと言える。だからまるで強迫神経症のように　子細な記憶にこだわる必要は無いのである。

とはいえ記事に書く時には　自分の記憶が正しいのかが心配になる。だから検索をして自分の記憶の信憑性を確認することになるのだが、その時になって自分の勘違いに気が付く事も多い。

このウツボグサもそうだったのだ。

ウツボグサは魚のウツボと関連がある名前だろうと　私は勝手に考えていた。しかし検索の結果は違っていたのだ。

ウツボと言う物があり、それに似ている魚にウツボ、似ている草にウツボ草と命名したというのだ。それではそのウツボとは何なのだ？という事になる。

靭（ウツボ）・・それは弓道で使う弓矢の入れ物だという。

しかし、現在使われている物と江戸時代以前に戦場で使われていたものとは形状が違うらしいのだ。そこで検索を繰り返して古い時代の画像を探したが、靭（ウツボ）に関する情報は極めて少ない。

（画像へ）

紹介した画像から　魚のウツボと　ウツボ草と　弓道の靭（ウツボ）の共通点は見つけ出せるであろうか・・

＊＊＊

なつかしき　春の形見か　うつぼ草　夏の花かや　紫にして　

与謝野晶子

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