葦（あし）は汽水域や河川などの流れの緩い浅瀬に大群をつくって生える水生植物だ。葦（よし）との別名もあるが、本来の呼び名は葦（あし）だ。

（画像へ）

”人間は考える葦（あし）である”

これは、パスカルの原理・パスカルの定理などの発見で知られるブレーズ.パスカルの言葉だが、「人間は考える葦（よし）である」ではちょっとおかしい。

江戸時代のころ、現在の浅草寺から北に約１キロのところに葦原（あしはら）と言う沼地が有ったそうで、そこに遊郭（ゆうかく）を作り幕府に許可を取る時・・”あしはら”では悪原（あしはら）に聞こえ良くないと葦原（よしはら）に読み替えたらしいのだ。それから後に吉原（よしわら）の字が使われるようになったようだ。

いつの時点で全国的に葦（あし）を葦（よし）と呼ぶようになったのかについては諸説あるが、当地では今でも葦（あし）と呼ぶ地域が多い。

難波（なにわ）潟（がた）　みじかき芦（あし）の　ふしの間も

逢（あ）はでこの世を　過（す）ぐしてよとや

小倉百人一首　　伊勢

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい