中国山脈に日本最後の秘境と言われる山が有る。鳥取県に位置する大山（だいせん）という山だ。標高１７０６ｍ・・　中国地方の最高峰だ。

何故大山が最後の秘境と言われるのか・・　それにはこんなわけが有るのだ。

近年、全国的に登山ブームで、全国の有名どころの山々は交通が整備されロープウエイの設置も有り、休日になると山が混雑するほど盛況なのだ。それなので今や秘境と呼べる山が無くなっているのが現状なのだ。

ところがこの大山（だいせん）の登山口には、最寄りの駅が無く地元の人が使うバスが有るだけなのだ。そうなれば車を使うしかないのだが・・正面登山口に駐車場が２０台ぐらいで。他の登山口は数台しか止められない。人気のある川床（かわどこ）登山口は３台しか駐車が出来ないのだ。ここは行ってみて先客があれば諦めるより他はない。

西日本最大のブナ林がある大山は美しく登山道やトレッキング路は数あるのだが、駐車スペースの不足で山の自然が守られているのだ。集客よりも山の自然を守るのを優先すべきだとの意見もあり国定公園なので駐車場開発はされないだろう。

今回はその大山の川床（かわどこ）から滝に行ってみた。そこへ行くには沢沿いを歩くのだが道らしい道はなく、谷川を岩伝いに右へ左へ渡りながら片道３時間ほどかかるので上級者向けのトレッキング路だ。

＊（クリックで写真に飛び、クリックで戻ります）＊

秘境・・https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817139554667860784

２秘境・・https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817139554667933254

両岸は切断った崖で、その崖にへばりつくようにイワカガミが咲いていた。

足元の大きな岩に寄り添うようにアカモノが可憐な花を咲かせている。ツガザクラによく似た花だが、葉が広いので見分けがつく。

アカモノ・・https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817139554668126770

イワカガミ・・https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817139554668189228

岩を這い上がったり、倒れた巨木を乗り越えると体力を消耗する。谷川沿いには大きな残雪の塊が有り水で削られて洞窟のようになっている。平日なので誰一人出会わなず秘境感を満喫した。目的の滝は水量が少なかったが、水量が多ければ谷川を渡ることが出来ないので痛しかゆしだ。

滝・・https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817139554668465702

帰り道で足元を枯葉のようなものが飛んだのでよく見るとヤマアカガエルだった。