タニウツギ


連休が終わり人出が減った所を狙ってワラビ狩りに出かけた。中国地方ではワラビの時期は終わったように感じるが、それは低山での事で、標高800m以上ではまだワラビは盛りだ。タンポポも道べりにたくさん咲いている。しかし、どれも西洋タンポポで在来種の日本タンポポは見かけない。


タニウツギの花は、低山では連休中が満開だったが、高所ではまだ蕾の所もある。

平地と高山では季節が1ヶ月ぐらい違うのが面白い。


*(クリックで写真に飛び、クリックで戻ります)*

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817139554504433623


このタニウツギはどういう分けか日本海側に多く自生する。高さが3メートル前後の低木で、連休から梅雨に掛けてピンクの花をたくさん咲かせる。蕾の時は赤く開花するとピンクに咲くので、花の美しさではサクラに引けを取らない。


しかし空木ウツギの仲間は木の中心部がスポンジのような空洞が有り林業的価値が無い。”うつけ者”と言えば中身の無い空っぽの者を意味するのだが、それは空木から来ているのではないかと思える。

そういう例は他にもある。ウドは人の背丈を超えて木のように大きく成るのに 木としては役に立たない。だから大きくて役に立たない者を”ウドの大木”と呼んだりする。クズという植物は他の植物の邪魔をするように繁り嫌われるので、大きな顔をして人の邪魔をする者を”町のクズ”などと慣用句として表現するのだ。


空木の仲間は数種類あるがどれも花が美しく園芸品種として庭や公園に植えられている。タニウツギが終われば 次は梅雨から夏にかけて空木の花がクリームホワイトの花を咲かせる。その時期になれば、私の大好きな白い空木の花を紹介しようと思う。

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